「ものづくりの商社」として日本と中国の架け橋に 製品に生きる独自技術 神戸の金属機械部品メーカー | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「ものづくりの商社」として日本と中国の架け橋に 製品に生きる独自技術 神戸の金属機械部品メーカー

LINEで送る

この記事の写真を見る(3枚)

 世界中に大きな経済的打撃も与えた新型コロナ。各企業は、“元に戻す”以上に新たな道の開拓を模索している。そこで今年9月、ポストコロナのビジネスチャンスを探ろうと、地元信用金庫が主催する『こうべしんきん ビジネスメッセ 2023』が兵庫県神戸市内で開かれた。

 今シリーズでは、メッセを通じて発信された、兵庫・神戸の企業の独自技術やサービスを全23回にわたって紹介する。第11回は、金属機械部品製造の三栄産商株式会社(神戸市中央区)。

☆☆☆☆☆

 三栄産商株式会社は、「ものづくりの商社」として、中国で精密機械加工部品や金型を製造して日本の顧客に届ける。同社ならではの技術を生かし、複雑な特徴を持つ緻密な造りの部品を製造。高品質な金属機械部品をリーズナブル価格で提供することを目指している。

各種加工部品(提供:三栄産商)
各種加工部品(提供:三栄産商)

 例えば、同社が所有する「同時5軸マシニングセンター」は、五つの軸が同時に動くことで複雑な形状の加工を可能に。高い技術を反映させつつ、短納期・低コストで顧客に製品を届けることができる。さらに、小ロットから万単位まで、幅広い個数に対応している。

複合旋盤加工機の作業風景(提供:三栄産商)
複合旋盤加工機の作業風景(提供:三栄産商)
3次元測定器による寸法計測の様子。製品に100分の1ミリ単位のずれがないか確認する(提供:三栄産商)
3次元測定器による寸法計測の様子。製品に100分の1ミリ単位のズレがないか確認する(提供:三栄産商)

 同社の営業兼キャリアアドバイザー・宮本政一さんは、工業系の学校出身。同ビジネスメッセについて「私たちを認知してもらうひとつのきっかけになれば」と期待を寄せていたところ、出展したブースには、顧客であるメーカーや加工業者などから「国内で作るとコストが合わない」といった困りごとの相談が多く寄せられ、一つひとつに真摯に対応した。中国と日本の“ものづくりの架け橋”として、次の顧客獲得を見据える姿がそこにあった。

三栄産商株式会社の宮本政一さん(写真左)と、ラジオ関西パーソナリティの三上公也氏
三栄産商株式会社の宮本政一さん(写真左)と、ラジオ関西パーソナリティの三上公也氏

※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2023年9月27日放送回より
※記事内の回数は放送順です。記事の公開は順番が前後する場合があります。

LINEで送る

関連記事