2023年3月にアイドルデュオ・Lovelysを解散し、現在はソロアイドル・タレントとして活動している八木沙季さん。活動の拠点を東京に移し、さらに仕事の幅をひろげる彼女に現在の心境や1月に控える東阪ツアーにかける意気込みについて聞きました。
■ 夢は「中目黒のタワマン暮らし」
―――この春から拠点を東京に移されましたが、生活は慣れましたか?
めっちゃ慣れてきました! 特に電車がわかってきたので、そう思います。前まではスマホで乗換案内を見ないと目的地に行けなかったんですけど、「ここに行くなら丸ノ内線やな」とか「新宿乗り換えやな」とかがちょっとだけわかってきました。と言いながら、逆方面の電車に乗ってしまうこともあるんですけどね(笑)。
―――東京で驚いたことはありますか?
エナジードリンクが無料でもらえる(サンプリング)ところです。「関西でもあるよ」って言われるんですけど、私は出くわしたことがなくて。あとお酒ももらえるんですよ。缶まるごと一本とか。賞味期限もまだあるのに。
―――賞味期限が短いから無料で配っていると思っていたのですか?(笑)
賞味期限が2年後、3年後のものばかりなので、東京は太っ腹だなと思います。あとそれに人が群がっていないのもすごい! 関西なら絶対群がるのに。
―――東京の好きなスポットはありますか?
渋谷ですね。「私、東京に住んでるんやなあ」と実感できるので。特にスクランブル交差点が一番好きですね。テレビで見る世界に自分が普通にいるのが信じられない感覚です。まだ田舎者の感覚だなと思いますけど……。
―――新曲『東京の女に私はなる! 〜都会の女編〜』の歌詞には「タワマン」や「シャンパン」といった単語が並んでいます。憧れはあるのですか?
めちゃくちゃ憧れています! 中目黒のタワーマンションに住むのが最終目標なんですよ! 元々、タワマンに憧れがあって。「エレベーターがなかなか来ないよ」とか言われるんですけど、それでも住みたいんです。東京の夜景を見ながら、お酒を飲んだり、友達を呼んでホームパーティーをしたりするのが夢です。あとちっちゃいワンちゃんを飼いたいです。
―――上京して、今その夢が叶う匂いはしてきていますか?
まだですね……。でも最近東京でできたお友達の家で女子会をしたんですけど、タワマンだったんですよ! 私より年下の子なんですけど、家からレインボーブリッジが見えて。それでタワマンへの憧れがより強くなりましたね。
■ 壁にぶち当たったテレビの仕事 憧れは3時のヒロイン・福田麻貴
―――仕事の内容もこれまでと変わってきたのでは?
幅が広くなりましたね。大阪時代はライブ活動が主だったのですが、テレビのオーディションとか、MCのお仕事とか、今までやったことのないことが増えてきています。
―――そのような仕事をやってみてどうでした?
「テレビに出たい! いろんな仕事をやりたい!」という気持ちはずっとあったけど、実際にやってみたら難しいなと感じました。壁にはぶちあたりましたね。「やりたい!」だけではダメだなと。「自分に何ができるのか」と考えたり「もっとフォロワーを増やそう」と行動したり、呼ばれるために何をするかを考えるようになりましたね。
―――具体的に力を入れないといけないポイントはどこだと思いますか?
語彙力とトーク力、あと瞬発力ですね。今までは二人で活動していたので、相方にツッコんでもらって成り立っていた部分が多かったんです。でも今はひとりなので、ひとりですべてを完結しないといけない。だからそれらに力を入れたいと思っています。
―――意識する存在はいますか?
ずっと憧れているのは福田麻貴(3時のヒロイン)さんです。大阪時代に4年ほど同じグループで活動していたんですけど、全てにおいて貪欲で、いっぱい本を読んでいたり、いろんなテレビを見たりして勉強されてきて、今結果を出されているので。私もそうなりたいなと思っています。
―――今後やってみたい仕事はありますか?
一番はバラエティーです。アンケートを出しても引っかからないことが多いので、エピソードをためていきたいです。あとお芝居をしたいとも思っていて。佐久間宣行のNOBROCK TV(YouTubeチャンネル)でドッキリでかけられたときにラバーガールさんとお芝居みたいなことをしたんですけど、それが楽しいなと思って。まだざっくり思っているだけなんですけど……。
―――TikTokのフォロワー数がまもなく70万人ですね。その影響は肌で感じますか?
声をかけてもらえると「知ってもらえているんや!」と実感しますね。若い人から年配の方、外国の方まで、TikTokを見て私を知ってくださった方が、声をかけてくださるんです。
―――TikTokでは「検証」企画を軸にやり続けていますね。意識していることはありますか?
純粋に自分がしたいと思う検証をした方が伸びることに気がつきました。世間に寄せた・狙った検証ほどバズらないことが多くて。たとえば今「ひき肉です!」(中学生YouTuber「ちょんまげ小僧」メンバーのあいさつ)が流行っているからと、そこに寄せた動画を出したとしても、1本は伸びても何本も継続的にはバズらない。でも自分がやりたいと思ったものを、素な反応で楽しんでいるものを上げたら伸びることが多いです。そこは意識しています。
@yagi_shaki 久しぶりの100人前企画です🎊事務所のみなさん総出でいただきました🤣🙏#検証 #検証します #ヤンヤンつけボー #100人前企画 ♬ オリジナル楽曲 – 八木沙季
■ 控える東阪ツアー。「さきぴょん、一人でもいけるやん!」と思わせたい
―――最後に、アイドル活動について伺います。3月にLovelysを解散してタレント一本でいくということは考えましたか?
最初はそのつもりでした。解散が決まった当時の日記を見たら「アイドルはここまでか……」と書いていましたね。Lovelysとしてはやり切ったけど、アイドルとしては志半ばだったので、YU-Mエンターテインメントに所属して、アイドルを続けられると決まったときはすごく嬉しかったです。
―――目標は?
配信の時代ですけど、CDを出したい。そしてミュージックビデオも出したいです。それを引っ提げてリリースイベントやワンマンツアーをやりたいです!