思ったよりも少ない!? 世界遺産・姫路城の来場者数 登録30年目の課題とは | ラジトピ ラジオ関西トピックス

思ったよりも少ない!? 世界遺産・姫路城の来場者数 登録30年目の課題とは

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 劇作家・演出家 平田オリザさんのラジオ番組(ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』)に、株式会社JTB姫路支店の観光開発プロデューサー・若田部重樹さんが出演。播磨地域の観光における現状や課題について語った。

株式会社JTB姫路支店の観光開発プロデューサー・若田部重樹さん(写真中央)、番組パーソナリティーの平田オリザ(同右)、田名部真理(同左)

 観光開発プロデューサーとは、旅行商品の販売だけでなく地域資源を掘り起こし、地元と連携しながら“誘客”を図る仕事。若田部さんは、姫路を中心に播磨地域から朝来市までの兵庫南西部を担当する。担当エリアのなかでも人気なのが外国人観光客の来場も多い姫路城で、今年12月11日(月)に世界遺産登録30周年を迎える。

姫路城

 目下、兵庫県の観光課題は「訪日客の宿泊・滞在日数が少ない」ことで、姫路も例外ではない。姫路を代表する観光地であり世界遺産に登録されていることでも知られる姫路城だが、駅からの見通しがいいこともあり、周辺に寄り道することなく次の目的地に移動してしまうという課題を抱えている。来場者数については、2021(令和3)年のデータによれば全国の城のなかで、名古屋城、二条城、大阪城、熊本城に次ぐ5番目だという。

 そのため、少しでも長く滞在してもらうための施策として、夜の姫路城見学や早朝観光をはじめとしたプログラムの実施など、さまざまな提案を行ってきたという。

 番組パーソナリティの平田さんが学長を務める「芸術文化観光専門職大学(CAT)」(兵庫・豊岡市)では800時間の実習を設けており、大手ホテルや旅館、交通系インフラなどで課題解決に取り組んでいる。

 今夏、学生らはJTB姫路支店のインターンシップにも参加し、姫路のまちを実際に歩いて回った。インターンシップ以前、姫路城にほど近い書写山円教寺に登ったことがある学生は7人のうち1人だけ。そのため、外国人観光客と積極的にコミュニケーションを図りながら、学生たち自身も楽しみながら新鮮な目線で姫路のまちをとらえたという。

 今冬には、姫路城世界遺産登録30周年を記念した外国人向けツアーをリリースすると意気込む若田部さん。平田さんは「宿泊につなげるためには夜のアミューズメントが不可欠ですが、姫路の場合は姫路城という圧倒的コンテンツがある。夜のライトアップも効果的ですね」とエールを送った。

株式会社JTB姫路支店の観光開発プロデューサー・若田部重樹さん(写真中央)、番組パーソナリティーの平田オリザ(同右)、田名部真理(同左)

※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2023年10月12日放送回より

JTB姫路支店では、姫路城世界遺産登録30周年を記念した外国人向けツアーのほかにも、家島での漁業体験や高砂のまちあるきツアーなど、地域を再発見するプログラムを企画している。
【JTB姫路支店 HP】

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『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp

『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

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