監督は連続ドラマスタート時を思い起こして、岡田の作品に取り組む姿勢を称えています。「僕は岡田将生くんが真ん中にいたことが、とても大きいと思っています。彼は共演者の魅力を、最大限に引き出すことのできる主演俳優。だって連ドラが始まった当時は3人は初顔合わせで、言ってみれば世代的には完全にライバルですよ。バチバチにやろうと思えばそんな雰囲気の現場にもなるのに、常に自分のこと以外を尊重する彼の気立ての良さが、すぐに3人で伊勢神宮にお参り旅に行くような仲になるんです」(水田監督)
作品の映画化は、3人で話した内容を松坂が代表して宮藤に提案したということで、撮影にあたって岡田は「久々なので緊張するかなと思ったんですが、現場に友だちがいると思うと安心しました」とブランクを感じさせない様子。
松坂は「ここまで安心感がある現場はなかなかないです。3人でいると空気がすぐに戻りました」と語り、柳楽は「自分の中で本当に大切な作品。同世代の俳優たちと旅行へ行ったりするのはこのメンバーくらいなので、また再結集できてうれしいです」と喜びを隠しません。
宮藤の脚本はドラマ映画化で、ゆとり世代に次ぐ「Z世代」を登場させ、時代の変化を強調しています。また働き方改革やハラスメント問題、性の多様性に国際グローバル化などのテーマを盛り込み、今作を新たな社会派コメディー映画と銘打っています。大いに笑わせて熱く泣かせる、映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』は現在公開中です。(SJ)
◇映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』
※上映日程は、作品の公式サイト・劇場情報でご確認ください。
キャスト:
岡田将生 松坂桃李 柳楽優弥
安藤サクラ 仲野太賀 吉岡里帆 島崎遥香
手塚とおる 髙橋洋 青木さやか 佐津川愛美 矢本悠馬 加藤諒 少路勇介 長村航希 小松和重
加藤清史郎 新谷ゆづみ 林家たま平 厚切りジェイソン 徳井優
木南晴夏 上白石萌歌 吉原光夫 / でんでん 中田喜子 吉田鋼太郎
脚本:宮藤官九郎
監督:水田伸生
音楽:平野義久
主題歌:「ノンフィクションの僕らよ」感覚ピエロ(JIJI.Inc)
配給:東宝
(C)2023「ゆとりですがなにか」製作委員会