仕切りや収納、整理などさまざまなシーンで便利なつっぱり棒。みなさんは“正しい取り付け方”をご存知でしょうか。強く締めたはずなのに時間が経つと落ちてくる......そんな経験をしたことがある人も多いと思います。
“つっぱり棒博士”こと平安伸銅工業三代目社長の竹内香予子さんによると、「9割の人がつっぱり棒の取り付け方を間違っている」といいます。そこで、このたび竹内さんに直接取材。正しい取り付け方から意外な活用法まで、暮らしに役立つ情報を詳しく聞きました。
◆まずは正しく選ぶこと ーつっぱり棒は2種類ー
1.バネ式
軽いものを掛けたり載せたりすることに向いています。バネが縮んで戻る時の力を利用します。パイプが細いためつっぱる力は弱めですが、くるくると回すだけで簡単に伸び縮みするため、手軽に取り付けられるとのことです。
2.ジャッキ式
より重いものを掛けたり載せたりできます。取り付けの際は、パイプを伸ばしてネジで固定します。一般的にバネ式よりも高価ですが、つっぱる力が強力で落ちにくいため用途が広がるといいます。
◆バネ式つっぱり棒の取り付け方
竹内さんによると、多くの人は、壁面の間でパイプを回しながら伸ばしてつっぱろうとするとのことですが、実はこの使い方はNG。回しながらつっぱろうとすると、バネの反発を十分に利用することができず、中にあるバネも破損する恐れがあるといいます。
【正しい手順】
1.細い方のパイプを回して、取り付ける壁の間の長さよりも1センチほど長めに伸ばしておく
2.伸ばした方の細いパイプを壁面に当て、押し縮めながら反対側を水平に合わせる
◆ジャッキ式つっぱり棒の取り付け方
ジャッキ式には、壁面と接する長方形のキャップ部分に正しい方向があることをご存知でしょうか。ここでは、出っ張りの面積が大きい方を下向きにして取り付けます。
【正しい手順】
1.固定ネジを緩めて、取り付ける幅いっぱいにパイプを引き出す。前述したとおり、出っ張りの面積が大きい方を下向きに
2.高さや位置を確認したら、固定ネジをパイプを貫通するまで回して閉める
◆こんなところにも......! つっぱり棒活用術3選
つっぱり棒博士に聞いた「つっぱり棒を活用した便利な収納方法3選」を紹介します。