地下街「メトロこうべ」に絵本スポットがオープン 映画の予告映像が流れる芝生エリア、壁面アートも | ラジトピ ラジオ関西トピックス

地下街「メトロこうべ」に絵本スポットがオープン 映画の予告映像が流れる芝生エリア、壁面アートも

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 高速神戸駅(神戸市中央区)と新開地駅(同市兵庫区)を結ぶ地下街「メトロこうべ」に子ども向け絵本スポットなどの「憩いの場」がこのほどオープンした。

「憩いの場」の絵本エリア

 メトロこうべは1968(昭和43)年、神戸高速鉄道が開通した半年後にできた、全長約700メートルの地下街。コンビニやドラッグストア、100円ショップ、大規模な卓球場などのほか、懐かしい雰囲気の飲食店や理容店などもあり、レトロな味わいが中高年を中心に人気だ。さらに昨年、ストリートピアノを置いた広場を「metro+(メトロプラス)」としてリニューアル。ほぼ毎週末コンサートが開かれ、幅広い年代層が楽しめる新しい空間として親しまれている。

メトロこうべ
メトロこうべ開業当時の様子
広場「metro+」(メトロプラス)で開かれたコンサート

「憩いの場」は、両駅の中間地点付近で、西側に幅約8メートル、奥行き2メートルの絵本エリア、東側に幅約9メートル、奥行き約2.5メートルの芝生エリアを設置。絵本エリアは、子どもたちが自分で選びやすいよう、背の低い本棚に、幼児から小学校低学年向けの絵本約20冊が表紙を表にして置かれ、そばにあるベンチに腰掛けて読むことができる。人工芝を敷いた芝生エリアでは、近隣の映画館が提供する予告編映像などを大型プロジェクターで上映。誰もが気軽に一休みできるスポットとなっている。

絵本を読む神戸市立古湊保育所の園児ら

 また「憩いの場」の約100メートル西では、文化施設「新開地アートひろば」とアーティストらが協力して新制作した、シルクスクリーン技法によるウォールアートを展示。神戸の街並みを題材とした、ポップな壁面が広がる。

シルクスクリーン技法を用いたウォールアート

 神戸市都市局によると、新開地周辺に住む20~30代の子育て世帯はこの10年ほどで増加傾向にあるという。同局の白井真太郎部長(交通担当)は「メトロこうべを通ると、ハーバーランドから新開地まで雨に濡れずに行ける。地下通路で絵本や映像、壁画、コンサートを楽しんでもらうとともに、独自の下町文化を味わえる“B面の神戸”新開地にも足を運んでもらえたら」と話している。

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