『鷹取』には2000(平成12)年までJR鷹取工場があり、車両の検修車庫がありました。今、その役目は網干総合車両所に移っており、現在はホーム山手側に山陽本線の貨物の拠点となる広大な神戸貨物ターミナルが広がります。
『須磨海浜公園』は2008(平成20)年に誕生したJR神戸線では新しい駅。ここは地元請願駅ではなく、JRが費用を全面負担して完成した駅なんです。近くにあった須磨海浜水族園は、来年(2024・令和6年)6月をめどに「神戸須磨シーワールド」に生まれ変わる予定です。
須磨浦山上遊園のある鉢伏山が見えてきたら快速も停車する『須磨』。ここで初めてホームからも海が見え、関西屈指の美しい砂浜が広がります。
『須磨』を出ると、鉄道ファンにも人気の高い「スマシオカーブ」(『須磨』~『塩屋』)に差しかかります。しばらく真横に海が近づき、神戸線で一番美しい光景をしばし堪能できます。
国道2号をくぐると『塩屋』。ここには旧グッゲンハイム邸などの洋館がならび、かつては西欧をはじめとする外国人がジェームス山などの高台に多く住んでいました。
ちなみに『新長田』以降は、線路配置が上り下りとも海側の線路を普通・快速電車の電車線が、そして山側を新快速・特急などの列車線が走る「列車別複々線」が続きます。
次は乗降客のとても多い快速停車駅『垂水』に到着。ホームの浜側に海神社の境内が見渡せ、海側には現在改装中で来秋にリニューアルオープン予定のアウトレットモール、山側の丘陵地には住宅地が広がります。