J1首位神戸と4位鹿島の国立決戦 注目はエース対決 大迫勇也と鈴木優磨のすごさを鹿島番記者に聞く | ラジトピ ラジオ関西トピックス

J1首位神戸と4位鹿島の国立決戦 注目はエース対決 大迫勇也と鈴木優磨のすごさを鹿島番記者に聞く

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 サッカーの2023明治安田生命J1リーグ戦は、いよいよラスト5試合を残すのみ。クライマックスを迎えるなか、勝点58で首位に立つヴィッセル神戸は、21日に行われるJ1第30節で、4位鹿島アントラーズ(勝点47)との上位対決に臨みます。東京・国立競技場での神戸ホームゲームとなる一戦の最大の注目は、古巣・鹿島との試合に臨む神戸FW大迫勇也選手と、鹿島FW鈴木優磨選手の、エースストライカー対決です。16日放送のラジオ番組では、彼らをプロ入りのときから見てきた鹿島の番記者が、今シーズンの2人の活躍ぶりや秘話などを語りました。

 前節では横浜F・マリノスとの首位攻防直接対決を制し、2位との勝点差を4にひろげ、いよいよ悲願のJ1初制覇を視界にとらえた神戸。その試合でもゴールを決めた大迫選手は、自身のJ1でのキャリアハイとなる20得点(4アシスト)を達成し、得点ランキングトップに君臨。最前線からチームの躍進に大きく貢献しています。

 鹿島の番記者で、15年以上にわたってチームを見続けてきたサッカーライターの田中滋さんは、今シーズンのヴィッセルの躍進について、「やっぱり大迫勇也選手が素晴らしいですね」と、約10年前に鹿島で一時代を築いた元日本代表FWを絶賛します。

「彼のことは、僕も思い入れのある選手の1人。高校から入ってきたときから知っている選手ですが、チームを勝たせるために何が必要かをプレーで見せられるし、言葉でも伝えられる。ああいう選手が1人いると、本当に心強いだろうなと思う。チームが上手くいかないときって、どんなチームでもあると思うのですが、大迫選手が『こうやってやるんだよ』と示してくれることで、みんなが自信を持ってそこに向かってプレーできると思うので」

 その活躍ぶりは今シーズンの得点以外の数字にも表れています。枠内シュート数はJ1で3位の28本で、枠内率も同3位の50パーセント。シュートを枠に放てば2本に1本は得点につながっています。また、シュートだけでなく、スルーパスはJ1で2位の81本(成功率54.3パーセント)、ラストパスはJ1でトップの46本と、チャンスクリエイトの面での貢献度も高いものがあります。さらにキープ力や競り合いでの強さも兼ね備え、まさに万能型ストライカーとして存在感をいかんなく発揮しています。

 また、クリムゾンレッドの背番号10の頑張りが、チームのレベルアップにもつながっています。田中さんも「各ポジションにいい選手がいて、その選手たちの力が存分に発揮されていて、本当に強いチーム」と敵ながら神戸を高評価。「こういったら語弊があるかもしれないですが、強かった頃の鹿島にすごく似ている感じがします」と、その勝負強さにも舌を巻いていました。

 古巣・鹿島戦では今年のJ1第8節で2得点、昨年のJ1第22節でも1得点を記録。国立の舞台でも“恩返し弾”となる一撃に注目せずにはいられません。

ヴィッセル神戸FW大迫勇也選手(写真:ラジオ関西)

 一方、鹿島のキーマンとなる鈴木選手は、こちらも自身、キャリアハイとなるJ1リーグ戦13得点をマーク(5アシスト)。クラブのレジェンド・小笠原満男氏の背番号40を受け継いでピッチに立つエースは、大迫選手と同じく、攻撃面で軒並み高い数字を出しています(枠内シュート数26本=リーグ6位、枠内率52.0パーセント、スルーパス67本=リーグ10位)。

 一つひとつのプレーでも闘志を前面に出すことも特長的な鈴木選手について、田中さんは「仲間のためなら自分を犠牲にできる、男がほれる漢(おとこ)ですね」と評します。

 世間的にはどうしてもその強気なキャラクターのイメージが先行しますが、「チームの形がなかなか定まらないときから、自分のためにプレーするのではなく、チームのために、クラブのためにプレーできる選手。うまくいかないときから、苦しい立場、苦しい仕事を引き受け、ずっとやってきてくれた1年だったと思う」と、田中さん。

 今シーズン、鹿島は序盤戦でつまずき、第8節のヴィッセル戦ではホームで1-5と惨敗。4連敗となったときには一時、15位まで順位を落としましたが、そのときの鈴木選手の行動もチームに勇気を与えたと田中さんは言います。「涙を流しながらサポーターに『大丈夫だ』と訴えかけて(チームとしての再起を誓って)いた。ああいう姿勢が今のチームの成績につながり、彼がいたから持ち直せた部分はかなりあったんじゃないかと思います」。


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GOGO!ヴィッセル神戸 | ラジオ関西 | 2023/10/16/月 18:00-18:30

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