◆メディアでも注目され、認知度UP
同商品は、その味とスタイリッシュな見た目から、多くのメディアで取り上げられました。そのため、神戸で丸八蒲鉾の名が広まるきっかけとなったそうです。
そこで、第二弾はさらに神戸らしいものを作ることに。灘五郷の一つである神戸酒心館の協力で、酒粕とチーズの相性の良さを活かした商品作りに挑戦しました。酒粕に合うチーズや具材の選定に一年を費やし、完成したのが『フォンデュ リュクス フロマージュ KOBE PREMIUM』。和洋折衷の繊細な味わいに仕上げたといい、日本酒と酒粕が使われていますがアルコール分を含まないため、子どもも食べることができるそう。
◆パッケージにも神戸らしさを込めて
ギフトを意識した四角い箱は、上品でシンプルなデザインに。さらに箱の内側には、神戸の街並みをデザインするなど、地元に根付いた商品作りを心がけたそうです。
◆調理法も簡単に
冷蔵庫で自然解凍後、箱から出して220度のオーブントースターで10分焼くだけで完成。熱でとろけたチーズが、かまぼこ全体を包み込みます。雄一郎さんによると、日本酒やワインとの相性が良く、調理も簡単なため夜食などにもなじむのだとか。
◆新名物を通じて、練り物の魅力も発信
兵庫県はかまぼこ発祥の地でもあり、練り物文化にゆかりのある地域。奈津紀さんは「かまぼこというと古風なイメージですが、そんなイメージを一新する、神戸らしいハイカラなかまぼこギフトができたと思っています」と話しました。
全国の自治体にも、地産の食材や歴史ある産業が多くあります。今後はそれらを活かした「地域らしさ」と「新しさ」を兼ね備えた商品が増えるかもしれません。
(取材・文=市岡千枝)