130社を超える企業への投資を行うエンジェル投資家が、その役割や、スタートアップ投資について、ラジオで明かしました。
有安伸宏さんは、慶応義塾大学を経て、外資系消費材メーカーでマーケティング業務に従事後、2007年に語学・楽器・スポーツなどの個人指導の講師を見つけるウェブサービスを運営する「コーチ・ユナイテッド株式会社」を創業。2013年には同社の全株式をクックパッド株式会社に売却。現在はエンジェル投資家として複数の企業の成長に携わっています。
現在、有安さんが抱える投資先は約135社。毎月1〜2社に投資し、1社あたりの投資額は500〜5000万円にものぼるといいます。
株式の持分比率については「15パーセント持つと責任感が大きくなってしまうので、12~13パーセントくらいがちょうどいい」という有安さんは、10パーセントを超えると共同創業のような感覚で向き合っているそう。創業間もないスタートアップ企業やベンチャー企業に対して、金銭面だけでなく自身の経営ノウハウや広い人脈を活かしたさまざまなサポートを展開するなど、エンジェル投資家としての役割を明らかにしました。
エンジェル投資家の難しさとして、「リターンが出るまでに時間がかかるため、多くの人がお金やモチベーションが続かないことを理由に20~30社で辞めてしまう」ことを挙げたうえで、「ライフワークみたいに淡々と、盆栽を育てるみたいな感じでやるといい」と持論を展開しました。
スタートアップ企業の成長に伴走するためのエンジェル投資。投資家と企業の付き合いは、少なくとも5~10年にもなるといいます。
「人に恵まれてきた」と話す有安さんは、出資先を決めるポイントの一つに「人柄」があると語ります。「裏切らない」「筋が通っている」「熱量がある」人なのか、長く続けていく覚悟があるのかを、採用面接のようにじっくりと見極めるそうです。
一方、自らについて、「真面目に頑張ったり、ひたすら練習したりするのが好きなタイプ」と分析する有安さん。「だからこそ、自分と似ている人を選びたくなりますね」と胸の内を明らかにしました。
※ラジオ関西『セケンテー/ぼくらは囚われない』2023年10月14日放送回より
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『セケンテー/ぼくらは囚われない』
放送日時:毎週土曜日 20:00~
放送局:ラジオ関西(AM 558KHz / FM 91.1MHz)
連続起業家兼アーティストのCEOセオとフリーアナウンサー田中大貴がパーソナリティーを務める。