希少な海外ローカル・プレミアムチョコレートの専門カタログ・ウェブサイト『幸福(しあわせ)のチョコレート』が公開され、予約販売が11月1日にスタートしている。株式会社フェリシモが手がける同企画は、毎年バレンタインデーとホワイトデーに向けてサイトとカタログを展開しており、今シーズンは31の国と地域から95ブランド165点が集結した。
世界中のショコラティエに呼びかけセレクトした珠玉のチョコレートの中から、特に注目の6つを紹介する2回シリーズ。今回は第1回、6つのうち3つを取り上げる。
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(1)【初上陸】タイ「KadKokoa(カドココア)」から ビターミルクチョコ
日本人が好きとされるミルクチョコで食べやすい味わいながら、ビターの主張も強い一品。タイカカオはスモーキーで酸味があるのが特徴で、後味にほんのり残るビターな風味が癖になる。カドココアは2018年にオープンしたビーントゥーバーのショコラトリーで、お店の前にカカオの木が植えてあり、化学肥料や農薬を使わずに栽培したものを厳選するなどカカオへのこだわりが強い。甘すぎるチョコはちょっとという人や、ビター好きの口になじみそう。
(2)【初上陸】タイ「PRIDI(プリディ)」から 3種のフレーバーチョコ(ストロベリー・マンゴー・キャラメル)
カタログの表紙にも採用されたフレーバーチョコ。原材料は、レストランやホテルで販売できるハイクオリティーなものだけ。肉厚で1粒が大きいため満足度も高い一品。東南アジアは、その発展や成長に惹かれ、各地からクリエイターが集まる、今“熱い”地域でもある。ドイツ出身のシェフ、ダニエルさんもその魅力にいざなわれた一人。ヨーロッパからの輸入チョコに代わる素晴らしい地元チョコを作りたいと、地域の素材を活かしたレシピ創作にこだわっている。
(3)南アフリカ「Jack Rabbit(ジャックラビット)」から アートなタブレットチョコ
一目見ればその美しさに息をのむに違いない。エアブラシを使用したペイントが施されており、ブレのないその形にもこだわりが感じられる“食べる芸術”だ。見た目はユニークで味は本格派。今年のオリジナルチョコは、「LOVE」をテーマに、パッションフルーツとチョコを合わせ、鮮やかな色をグラデーションでまとわせるなど、見た目も味も甘酸っぱく爽やかな仕上がりに。チョコレートのイメージがあまりない南アフリカだが、地域で唯一チョコレートアワードを獲得した実力店。気候や度々起こる停電を乗り越え制作に打ち込むその情熱も感じながら味わってほしい。
シリーズ【2】に続く。
(取材・文=津田明日香)