フリーアナ・笠井信輔を突き動かした、小倉智昭アナと西城秀樹氏の言葉 発信し続けた闘病生活 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

フリーアナ・笠井信輔を突き動かした、小倉智昭アナと西城秀樹氏の言葉 発信し続けた闘病生活

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 シンガーソングライターの川嶋あいがパーソナリティーを務めるラジオ番組『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』(ラジオ関西、毎月第1・2週日曜午後5時〜)。11月5日の放送では、前月に続き、フリーアナウンサーの笠井信輔さんがゲスト出演。フリーアナウンサー・小倉智昭氏や、歌手・西城秀樹氏とのエピソードなどを語った。

フリーアナウンサーの笠井信輔さん(写真左)、番組パーソナリティー・シンガーソングライターの川嶋あい(同右)

 早稲田大学卒業後の1987年、フジテレビに入社し数多くの番組で司会を担当。1999年から2019年までの20年にわたり、『とくダネ!』総合司会でフリーアナウンサーの小倉智昭氏のメインアシスタントを務めた。2019年9月に同社を退職しフリーアナウンサーとしての活動を開始したが、同年12月に悪性リンパ腫に罹患していることを公表。自身のブログを通して壮絶な闘病生活を発信し続け、2020年6月に完全寛解を報告した。以降、仕事にも完全復帰を果たしている。

 33年にわたる局アナ生活のなか、ほとんどがワイドショーでの仕事だったという。数えきれないほどの失敗があったと振り返りつつ、「生放送を長く続けていくなかで自分の失敗を地層のように積み重ねていくと、それに押しつぶされてやっていけない。気持ちが折れてしまう」とコメント。だからこそ、「水洗トイレのように1回1回ジャーッと流して、ピカピカの状態で放送に臨む」と、長年の経験を通して得た“心得”を披露した。

 長寿番組『とくダネ!』において、20年という月日をともに過ごした小倉智昭氏を「気配りの人」と評した笠井さん。先輩というよりも「ボス」だと語り、「指導を受けたこともずいぶんあったけれど、意地悪をされたことはなかった」という言葉からは、2人のかたい絆が感じられた。

 悪性リンパ腫への罹患公表や、闘病生活を発信するに至った理由に「小倉さんと西城秀樹さんの生き様」を挙げた笠井さん。

 あるとき、西城氏に「なぜ悲しい、情けない姿をファンに見せるのか」と尋ねたところ、返ってきたのは「これも僕なんだ。こんなこと(病気)になっても、自分は前に進んでいるということを見てもらいたいし、それを見たことで1人でも励まされる人がいるのなら見せるよ。だから取材して」という言葉。このひと言、そして彼らの姿が大きく影響したことを明かした。

 現在、さまざまな悩みを抱えるリスナーに向けて、笠井さんはこのようにメッセージを送った。

「人というのは、衝撃的な出来事に出会うとマイナス思考になってしまう。そして、それは仕方のないこと。ただ、右肩下がりだけの人生というのは決してなくて、どこかで上を向いてくる。悪いことがあっても、どこかでまた上がってくる。その上り坂になる境目は、自分でつかむものなんです。気持ちの切り替え部分をうまく見つけて、少しずつでもいいから一歩一歩前に進むことができると、また先が見えてくるんじゃないかな」(笠井さん)

【この日のリクエスト曲】
山下達郎『HEY REPORTER!(ヘイ・リポーター!)』

フリーアナウンサーの笠井信輔さん(写真右)、番組パーソナリティー・シンガーソングライターの川嶋あい(同左)

※ラジオ関西『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』2023年11月5日放送回より


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『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』(パーソナリティ:川嶋あい)
【番組公式ブログ】



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