◆播州織が紡ぐ、地域とのつながり
同社の綿花栽培は、栽培に興味を持つ地元の農家や、こども園・高校生などと連携して取り組まれています。理由は、地域のつながりを深め、愛着や活性化へつなげたい目標があるから。
また、併設のショールームでは、自社作品のほか、産地企業とのコラボレーション作品、他企業が開発した独自ブランドの作品も展示販売しています。地場産業の播州織や特産品をアピールし、多くの人が訪れるよう、播州織を観光資源として活用したい考えです。
『ひょうごフィールドパビリオン』 のアンバサダーも務める玉木さん。その手から生み出される作品の向こうに将来を見据えています。
「地方都市でも、継承してきた技術や豊かな自然、地域資源と関連付けたものづくりを展開することで、働き甲斐と企業としての成長を両立した形で、事業・産業を未来につないでいけると伝えたい」(玉木さん)
また、玉木さんは「消費者に、綿花の栽培などにもかかわってもらい、“作品”(に触れる)だけでは伝わらない、ものづくりの背景にある原料や素材についてもっと知ってほしい。そして、使われなくなった農地に新たな価値を生み出したい」と、SDGsの“つくる責任、つかう責任”の側面からも未来を展望していました。
※ラジオ関西『Clip火曜日』より
(取材・文=市岡千枝)
◆体験プログラムに関する問い合わせ先:tamaki niime mura(連絡先 0795-38-8113)