最近、急に寒くなりましたよね。そんな急激に気温の下がった日に、「なんだこれ?」という物体が目の前にふわあ〜ふわあ〜と。
小さな青白い物体がふわあ〜ふわあ〜と、右や左、上に下にと行ったり来たりしながら飛んでいるんです。
「なんじゃこりゃ!?」と思いながらスマホで写真や動画を撮っていると、その物体は私の体のほうに近づいてくるやないですか。
「うわあ〜、なんかこわい〜。来んといて来んといて〜」
いつも思うんですけど、「来んといて〜」と思っているとなぜかこっちに来るんですよね(笑)。
なんとその物体は、私が着ている上着の袖の部分にピタ! 恐る恐る見てみると、青白い綿のような物体には小さな羽があるやないですか……。
「虫?」
これは一体何なのかと思い、伊丹市昆虫館(兵庫県伊丹市)の学芸員・角正美雪さんに問い合わせてみたところ、「雪虫ですね」と即答。
「雪虫」はアブラムシの一種で、青白い綿のようなものは体から分泌された脂なのだとか。この時期になるとその脂をまとって浮遊するそうで、まるで雪がふわりと降ってきたように見えることから「雪虫」と呼ばれているといいます。
ちなみに、「そろそろ雪が降りますよ〜」という雪の前触れに現れる虫だともいわれているのだそう。