ハーゲンダッツ製造工場はたった3か国に集中←うち1つが日本・群馬県に なぜ? 味は海外と一緒? | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ハーゲンダッツ製造工場はたった3か国に集中←うち1つが日本・群馬県に なぜ? 味は海外と一緒?

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 コンビニなどで手軽に購入できるアイスクリームは、今や季節を問わない人気スイーツとして定着しています。毎週のように新商品が登場するアイスクリーム市場のなかでも『ハーゲンダッツ』は1984年の日本上陸以来、39年にわたりさまざまな店頭に並ぶ商品です。1961年にアメリカのニューヨークで誕生したハーゲンダッツは濃厚な味わいやラグジュアリーなパッケージもあいまって、「海外のアイスクリーム」や「高級アイスクリーム」というイメージが強いかもしれませんが、製品の一部は日本で開発・製造されています。

 現在、世界で100以上の国や地域で販売されているハーゲンダッツ。なのに製造工場は、たった3か国にしかないというから驚きです。工場所在地はアメリカ、フランス、そして日本の群馬県です。なぜ群馬県なのでしょうか。ハーゲンダッツ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区)の担当者に聞きました。

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「日本で販売している全てのハーゲンダッツ関連の製品は、国内にある弊社工場(群馬県高崎市)と製造委託工場(愛媛県伊予郡)で製造されています。なかでも群馬県は首都圏から近いという地の利があるため、工場建設の場所として選ばれました」とハーゲンダッツ ジャパンの担当者。群馬工場は、ハーゲンダッツが日本で販売を開始したのと同じ1984年に誕生したそう。

群馬県高崎市にあるハーゲンダッツ工場(提供=ハーゲンダッツ ジャパン)

 ハーゲンダッツはアメリカ生まれですが、日本で販売されているものに関してはすべて日本国内で作られているそうです。日本と海外、作られたものに違いがあるのか聞くと「バニラやストロベリーなどの定番フレーバーは『ゴールドスタンダード』と呼ばれる全世界共通のレシピを使って製造されているため、味はアメリカやフランスで製造されているものと同じです。ただ、期間限定商品は日本で開発された日本市場オリジナルのフレーバーです」とのこと。

 あずきや抹茶、黒みつなどの素材を使った『華もち』シリーズも、日本限定のフレーバーのひとつです。「和」を全面に出したフレーバーは日本で開発・製造をおこなっているからこそ生まれました。また、アイスクリームをウエハースで挟んだ『クリスピーサンド』は、日本で開発したものが海外でも販売されるようになったという、“日本発”の人気商品なのだとか。

コンビニで買える高級アイスとしてお馴染みな『ハーゲンダッツ』(提供=ハーゲンダッツ ジャパン)

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 同社は群馬県のご当地フェスで、子どもに向けて「ハーゲンダッツのおいしさの秘密」を伝える紙芝居の読み聞かせを行ったり、アイスクリームを無料で配布したりするなど地元密着の活動にも力を入れています。39年にわたって群馬県に製造工場を置き続けているからこその関係性なのかもしれませんね。

(取材・文=つちだ四郎)

◆ハーゲンダッツ ジャパン株式会社
153-0051
東京都目黒区上目黒2-1-1
ハーゲンダッツ ジャパン 公式サイト

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