2022年より地元関西で毎週行っていた路上ライブがTikTokを中心に話題を呼び、いまやSNSの総フォロワー数が32万人を超えるシンガーソングライター・かわにしなつき。今月8日(水)に最新EP『マジックアワーにとけて』をリリースしたばかりの彼女に、デビューのきっかけや新曲について聞いた。
――シンガーソングライターとして活動を始めたきっかけは?
【かわにしなつき(以下:かわにし)】 ダンスアンドボーカルグループに憧れて、レッスンに通っていたんです。人生で初めて行ったライブもAAAさんのライブでした。でも、ちょうどコロナ禍でレッスンがお休みになってしまって。そのタイミングでひとりでの活動をはじめたのですが、そこで「ひとり楽しいな」と思ったのがきっかけです。
――もともとピアノは弾けたのですか?
【かわにし】 ピアノは幼いころから続けていました。ハモリが好きで得意だったので人と一緒に歌いたいと思っていたんですけど、自分の曲でレコーディングしたときに「自分の声にハモれるな」と思って。自分ひとりで完結するし、楽しいなと思ったんです。
――自身の実体験を交えて楽曲を作ることもあると思うのですが、発表する際に恥ずかしさはあるのでしょうか?
【かわにし】 ありました! めっちゃ恥ずかしかったです。でも、聴いてくれたのがいい人ばかりで。はじめに作ったのが応援ソングだったのですが、ちょうど受験期だったこともあって「受験勉強の合間、しんどいときに聴いてるねん」と言ってもらえて。「私が作った曲で頑張ろうと思ってくれる子がいるんや」と思ったら、すごくうれしかったですね。
――路上ライブでの印象的なエピソードは?
【かわにし】 小さい子にリクエストしてもらったことですかね。Adoさんの『新時代』をリクエストされたんですけど、即興でなんとか歌いました。その動画がSNSで拡散されて多くの人に聴いてもらって、という感じですね。
――かわにしさんといえば、TikTokだけでもフォロワー数が17万人。『新時代』をリクエストされたときの動画は700万回も再生されていますよね。
【かわにし】 本当にありがたいですね。うれしいです。