最初の停車駅は『牧山』。のどかな山間のホームは、かつては長い編成の列車も停まったため広くとられており、今はそこにぽつんと1両が停車します。
では、このあたりで大人気の車内で販売されるお弁当をご紹介しましょう。岡山はバラ寿司が有名ですが、今回はその名も「かえし寿司」(3200円)。おもては普通のバラ寿司、ひっくり返すと岡山名産のままかり・サワラ・タイ・タコ・アナゴなど豪華な海の幸が隠れているんです。
やがて列車は旭川橋梁を渡ります。雄大な景色が収められる撮影ポイントも、徐行運転で対応。鉄橋を渡った次の停車駅『福渡』は、津山線の中間駅であり岡山市内の最後の駅。かつては舟運で栄えた街ですが、なかなかハッピーな駅名ですね。
『弓削』は久米南町の玄関口。ここの駅舎は1898(明治31)年の開業時からある岡山で最も古い木造駅舎です。この駅で快速「ことぶき」(キハ47)岡山行と列車交換のため運転停車します。快速に「ことぶき」の名をつけたのは、沿線に金川・福渡・神目・誕生寺前・亀甲などおめでたい駅名が多いからだとか。
次は美咲町の中心で、駅舎がユニークな『亀甲』に停車します。数分の停車時間に降りて、外にでれば何とインパクトのある亀をモチーフにした駅舎でしょう。目の部分が時計になっています。また構内には亀のオブジエもあれば、なんと本物も育てられていました。そして、近くにはご当地自慢のたまごかけごはんで人気の「食堂かめっち。」もあります。