《大阪・関西万博 開幕まで500日》見えぬ経費、遅れる海外パビリオン着工…「戻れぬ道」課題多く | ラジトピ ラジオ関西トピックス

《大阪・関西万博 開幕まで500日》見えぬ経費、遅れる海外パビリオン着工…「戻れぬ道」課題多く

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■万博の“華”、パビリオンの現状は

 会場内の現状は、シンボルとなる木製の環状デッキ「大屋根(リング)」の着工率(木造部分)が35%。13ある企業のパビリオンは、8社が着工し、2023年中に2社が着工する見込み。

 8人のアーティストによるテーマ館(シグネチャーパビリオン)や大催事場、迎賓館、日本(政府)館も着工した。しかし国内事情の影響で海外参加のメキシコ、エストニアが撤退した。

EXPO ホール(大催事場)外観イメージ(2023年11月29日発表)※画像提供・日本国際博覧会協会
迎賓館 外観イメージ(2023年11月29日発表)※画像提供・日本国際博覧会協会

日本政府が出展 「日本館」費用として、会場j建設費とは別に約360億円が必要 ※画像提供・経済産業省
大阪・関西万博「テーマ館」プロデューサー陣<2023年4月13日 会場・夢洲での起工式>

 参加国が自前で建設する「タイプA」のパビリオンについて、約60か国が出展予定だが、工事業者が決定したのは30か国と全体の半数にすぎない(2023年11月29日現在)。

 タイプAでの出展を予定しているポーランドの担当者は、仮に2023年中に着工した場合でも、開幕までは1年半を切っていることを前提に、「建設業者は、1年半なら何とか(着工できる)、と話すが、残り1年となると、とうてい間に合わずデザインを見直すしかない。どこまで折り合いがつくのか心配だ」と話す。

エリザ・クロノフスカ・シバク ポーランド政府副代表はラジオ関西の取材に対し「タイプAにこだわりたい。しかし時間と建設費に限界が」
大阪・関西万博「国際企画会議」<2023年11月14~15日 グランキューブ大阪>

■前売入場券・販売スタート

 開幕まで500日の節目となる11月30日、前売券の販売も始まった。会期中に販売される一日券は大人7500円だが、博覧会協会は、過去の万博の運営状況から、会期の前半の入場者が少ない傾向を踏まえて▼開幕後2週間以内(2025年4月26日まで)の来場に限定した前売券「開幕券」は大人4000円と、基本料金の約半額(53%)に設定。▼開幕から2025年7月18日までの「前期券」は大人5000円、中人3000円、小人1200円などと割安に設定した。

人気漫才コンビ「銀シャリ」が前売チケット販売を促進するプロモーション動画も作成 ※画像提供・日本国際博覧会協会
デジタルサイネージ、イベント会場での放映等、様々な機会を通じて発信

 日本政府が2019年12月に博覧会国際事務局(BIE / 本部・パリ)に提出した登録申請書には、入場券の想定価格を44ドル(当時のレートで約5000円)と記載しており、当初の想定より5割程度高くなった。2005年に開催された愛知万博の入場料は大人4600円で、約6割アップする。2021~22年のドバイ万博は約3000円だった。

 なお、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ・大阪市此花区)は大人(12歳~)8600円~9800円、東京ディズニーランド(TDL・千葉県浦安市)は大人(18歳~)7900円~9400円。※USJ、TDLは価格変動制


■万博紹介 概要編(※映像提供・2025年日本国際博覧会協会)


■万博紹介 銀シャリ編(※映像提供・2025年日本国際博覧会協会)

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