アイドル的人気のティモシー・シャラメが『チャーリーとチョコレート工場』に登場した工場長ウィリー・ウォンカに扮し、彼の若き日を演じます。映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』が12月8日(金)、全国ロードショーされます。
☆☆☆☆
『チャーリーとチョコレート工場』の工場長ウィリー・ウォンカは、幼い頃から母親と一緒においしいチョコレートの店をつくろうと夢見ていました。いつか世界一のチョコレート店をつくる.....亡くなった母との約束を胸に、ウォンカは一流のチョコ職人が店を出すチョコレートの町へやってきました。ウォンカは、商店街の真ん中に立ち、元気な声で自己紹介します。
「チョコレートタウンにお集まりの皆さん、初めまして。ウィリー・ウォンカです!」
彼はマジシャンで発明家でもあり、チョコレート職人として新しくて美味しいチョコを魔法使いのように魅力的に紹介します。ウォンカの周りに人だかりができました。
「魔法のチョコを欲しい人!」
集まった人たちにウォンカがチョコを振る舞います。彼のチョコレートを試食した人は、おいしさのあまり宙に浮いたり、髪の毛がフサフサになったりして、愉快で幸せな気分になりました。ウォンカのチョコレートは評判となります。
しかしこの町は、チョコレート会社を経営する男たち3人に牛耳られていました。
「奴はすごい」
「危険だ」
3人組はウォンカの腕を妬み、ウォンカを妨害します。ウォンカは警察に捕まり、罰金を取られてしまいました。
やっとのことで宿泊するホテルに戻ると、ウォンカはまた災難に見舞われます。ホテルの女主人にだまされ、宿泊料として大金を支払う契約書にサインしてしまったことがわかりました。借金返済のため、ウォンカはホテルの地下にあるランドリー工場で30年間働かされることになります。ここには身寄りのない少女ヌードルや、元会計士のアバカスらが閉じ込められ、働いていました。アバカスがウォンカに説明します。
「チョコを売る夢を持ってこの町に来た者は皆、3人組に必ずつぶされる。チョコを売らなきゃ店を持てない。ここは夢が叶わない町だ」
夢を見るのを禁じられた町.....ウォンカは夢を実現しようとしたために警察に捕まったのでした。ウォンカは、ヌードルやアバカスたちと協力してチョコレートの店をオープンしようと知恵を絞ります。ウォンカの部屋にオレンジ色の小さな紳士ウンパルンパが現れます。
原作は、イギリスのロアルド・ダールが1964年に書いた児童小説「チョコレート工場の秘密」です。初めて映画化されたのが1971年の『夢のチョコレート工場』で、ウォンカをジーン・ワイルダーが演じました。映画2作目が2005年の『チャーリーとチョコレート工場』で、ジョニー・デップがウォンカ役でした。
この『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』は映画第3作で、若き日のウォンカがチョコレート工場をつくるまでの物語。ミュージカルとして描かれ、ハリウッドでアイドル的な人気のティモシー・シャラメがウォンカに扮します。