2024年春にリニューアルオープン予定の神戸ポートタワー(神戸・メリケンパーク)では、現在耐震補強工事や屋上展望施設や低層部のテラスの新設工事が行なわれている。
2023年に開業60周年を迎え、神戸市民や観光客に少しでも早く、港町・神戸の灯りで元気や癒しを提供したいという思いから、21日、リニューアルオープンに先行してライトアップした。2021年9月以来、2年3か月ぶり。
年が明け、1月17日には阪神・淡路大震災から29年を迎える。復興の象徴的なシンボルとして、ポートタワーが神戸の街を照らす。
点灯イベントでは、事前に応募した市民約50人が、港町・神戸らしくジャズライブを聞きながら、みなと神戸のシンボルの再点灯の瞬間を迎えた。
神戸ポートタワーは、タワーとして日本で初めて夜間ライトアップした“輝かしい”歴史がある。
今回のリニューアルでは、省エネルギーで高い演出性を備えたカラーLEDを設置。「赤く美しい鼓(つづみ)型の構造をしっかりと夜空に照らし出す」というコンセプトのもと、動きのある色彩豊かな演出で、よりバリエーションに富んだライティングが可能となる。
ライトアップは毎日、日没~23時30分。
【神戸ポートタワー】
1963(昭和38)年に完成。ハーバーランドやメリケンパーク、神戸のウォーターフロントの中心部、神戸港中突堤に建つ、ミナト神戸のランドマークタワー。高さ108メートルは大阪・通天閣と同じ(2016年、通天閣の頂上部にある避雷針が3メートルから8メートルに延長されたため)。和楽器の鼓を長くしたような双曲面構造の美しい外観と独特のパイプ構造を持ち、赤色のアクセントと、形状の優美さから「鉄塔の美女」と呼ばれる。
2021(令和3)年9月、耐震補強工事が始まった。当初は開業60周年となる2023年夏ごろのリニューアルオープンを予定していたが、台風などにより遅れていた。