一級河川・加古川や豊かな自然を生かして「何度も訪れたくなるまち」へ 兵庫・加古川市 岡田市長 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

一級河川・加古川や豊かな自然を生かして「何度も訪れたくなるまち」へ 兵庫・加古川市 岡田市長

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 加古川市の岡田康裕(おかだ・やすひろ)市長が、6日、ラジオ関西の生番組に出演し「市ならではの魅力づくりのため、今ある自然を今一度磨き上げて、何度も来たくなるようなまちづくりを進めている」と語った。

加古川市の魅力について語る岡田康裕市長
加古川市の魅力について語る岡田康裕市長

 加古川市は、兵庫県南部の播磨灘に面し、県最大の一級河川・加古川の河口に広がる、人口約25万6,000人(2023〈令和5〉年10月時点)のまち。海側は播磨臨海工業地帯の一部を構成し、市内には関連企業が数多くある一方で、北部には自然豊かな風景が広がる。鉄道はJR神戸線、加古川線、山陽電鉄が通り、高速道路やバイパスの出入り口もあることから、神戸や姫路、大阪などの大きな都市へのアクセスが良く、岡田市長は「住むには最高のまち」と語った。

兵庫県最大の一級河川・加古川(画像提供:加古川市)
兵庫県最大の一級河川・加古川(画像提供:加古川市)

 市が抱える課題は、全国共通の課題でもある「少子高齢化の進行」。岡田市長は「簡単には解決できない課題ではあるが、若い人たちが『就職したい』と思って来てもらえるような施策が必要。企業誘致に関しては、場所さえあれば、企業が移転や工場建設などに手を上げるほど人気がある。大都市とのアクセスの良さも魅力なのでは」と手応えを語った。

 人口減少という課題を抱えているからこそ、見えてきたものがあるという。岡田市長は「加古川ならではの魅力づくりのため、身近にある自然を今一度磨き上げて、何度も来たくなるような場所にしていきたい。その一つが『見土呂(みとろ)フルーツパーク』」と紹介した。加古川市平荘町見土呂地区に1999(平成11)年に開園した施設を再整備し、キャンプやグランピング、ドッグラン、レストランなどを併設した関西最大級の農業公園に生まれ変わる。グランドオープンは2024(令和6)年4月の予定で、ことし10月には温室を再利用した「グラスハウス」が部分オープン。岡田市長は「加古川市は、平坦な土地に『みとろの丘』のように小高い丘があり、そこから市内を一望できるのも魅力」と話した。今後は、2025(令和7)年に「権現総合公園」が、2027(令和9)年には「日岡山公園」がそれぞれリニューアルし、2028(令和10)年、加古川下流部の河川緑地で新たな賑わい交流拠点を整備する「かわまちづくり」の完成を目指している。

見土呂フルーツパークにリニューアルオープンしたグラスハウス(画像提供:加古川市)
見土呂フルーツパークにリニューアルオープンしたグラスハウス(画像提供:加古川市)
権現総合公園完成イメージ図 2025(令和7)年リニューアルの予定(画像提供:加古川市)
権現総合公園完成イメージ図 2025(令和7)年リニューアルの予定(画像提供:加古川市)
日岡山公園完成イメージ図 2027(令和9)年リニューアル予定(画像提供:加古川市)
日岡山公園完成イメージ図 2027(令和9)年リニューアル予定(画像提供:加古川市)

「かわまちづくり」は、先行して、市の補助金を活用したイベントが開催されてきた。川で楽しめるカヌーやSUP(サップ=ボードの上に立ちパドルを漕いで水面を進むウォータースポーツ)、グルメや音楽イベントなどが開かれ、延べ26万人が来場。岡田市長は「この場所を使うためには、国や市、消防など、5つも6つも申請しなければならない。そこに市の職員がサポートに入ることで、一気に使ってもらえるようになった。今後、市では、堤防の上にカフェなどを誘致し、ハード面の整備を進めようとしている。JR加古川駅から徒歩10分という、駅近の強みを活かしたい」とした。

かわまちづくり完成イメージ(画像提供:加古川市)
かわまちづくり完成イメージ(画像提供:加古川市)
加古川の下流ではSUP(サップ)が楽しめる(画像提供:加古川市)
加古川の下流ではSUP(サップ)が楽しめる(画像提供:加古川市)
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