“予期せぬもの”に出会う意味 ランドスケープアーティストが語る 「まなざし」を相対化するアート | ラジトピ ラジオ関西トピックス

“予期せぬもの”に出会う意味 ランドスケープアーティストが語る 「まなざし」を相対化するアート

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「(現代社会は)目的型社会になりすぎている。検索エンジンなどはまさに、そう。ただでさえ人は『世界は自分の望む形をしている』と思いがちなのに、それにいっそう拍車をかけている。そうなると、予想もしなかったことには出会えない。人は“意味のわからないもの”に出会うと、自分の想定が一度フラットになる。だから他者との出会いや未知のものに触れることは大事で、僕の作品でもそういう瞬間が感じられるように心がけています」(ハナムラさん)

「教育学でも近年、『自然だけが予測不可能でありイレギュラーな存在なので、小さいうちから触れさせておくことが大事』と提唱されています。とはいえ今の時代、手つかずの自然なんてあまりないし、ほとんどのものが人間の脳を経て処理された世界。だからこそ、(不規則を再現できる)アーティストの役割があります」(平田さん)

ランドスケープアーティスト・ハナムラチカヒロさん(写真中央)、番組パーソナリティーの平田オリザ(同右)、田名部真理(同左)

※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2023年12月28日放送回より

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『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp

『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

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