バレーボール女子・Vリーグ2部(V2女子)のヴィクトリーナ姫路は、12月23日と24日のホーム2連戦でともに3-0のストレート勝ちをおさめ、年内最後の公式戦を白星で締めくくりました。2023-24シーズンのV2女子で9戦全勝、1セットも落とさなかったヴィクトリーナについて、元日本代表セッターの竹下佳江氏(ヴィクトリーナ姫路エグゼクティブアドバイザー)がラジオ番組で感想を述べました。
今シーズン初となる姫路でのホームゲームに臨んだ、ヴィクトリーナ。会場のヴィクトリーナ・ウィンク体育館には23日に1898人、24日に1901人と、同じ日のV1女子の試合よりも多いファンが来場するなど、ピンクに染まったアリーナは大いに賑わいを見せていました。
その期待に応えるべく、ヴィクトリーナは連日にわたって躍動します。
23日の千葉エンゼルクロス戦では、1セット目で相手に9点しか与えないなど、終始、ヴィクトリーナが攻勢を続け、1時間16分でのストレート勝利を達成しました。
現地で試合を見ていた竹下氏が「この試合はレベルの差があったものの、いろいろな選手が試合に出た日だったので観客も楽しかったのでは。私もまだあまりプレーを見られていない選手の動きが見れて面白かった」と言うように、古市梨乃選手ら新たに出番を得たメンバーの奮闘も光りました。
続く24日のリガーレ仙台戦も、前の試合と同じく日本代表の井上愛里沙選手を欠いたなか、新たに出場したメンバーらを含めて安定したチーム力を発揮し、こちらも3-0と快勝。主軸の田中咲希選手は2セット目でブロックの際に顔を強打するアクシデントもありましたが、大事に至らず、最後まで元気な姿を見せていました。
仙台戦後、竹下氏は次のように感想を述べました。
――勝利したものの、3セット目は、少し得点が取りにくそうな感じがしましたが……。
【竹下氏】 そうですね。仙台はディフェンスが強いチーム。そして細かい動きも良くできているので、それに対して(ヴィクトリーナが)苦戦する部分はあったように思いますね。ただ、姫路も高い攻撃力でテンポよくバレーできていたので、勝利までもっていけたかなと思います。
――今回の試合で気になった選手はいましたか?
【竹下氏】 19番のチャッチュオン・モクシー選手ですかね。確か今日の試合(仙台戦)だけで23得点を取っているんですよ。ほぼ1セット分ですね! ブロックポイントも5点、取っています。その日、絶好調な選手にボールが集まるといったことはありますが、それ(スパイクだけで18点取っていること)って、イコール、決めきっているということ。この結果はかなりすごいと思いますね。