また、観光用の小型電動自動車「妖怪ガジpod」は、福崎町のキャラクター・妖怪ガジロウでラッピング。運転席に人が座ると、横から見るとガジロウが運転しているように見える仕掛けです。
◆地産地消の恵みを味わう
宿泊する「蔵書の館」では、地産地消をコンセプトにしたフレンチのディナーコースを提供。また隣接する「もちむぎのやかた」では、福崎町の特産品“もち麦”を使った「もち麦麺手延べ体験」ができます。自分で作ったもち麦麺を夕食で味わえ、朝食でも釜で炊いたもち麦ご飯が食べられます。
◆キーワードは「エコツアー」
同町では、ゼロカーボン観光を目指す取り組みを実施。先述の観光用電気自動車「妖怪ガジpod」やE-bikeは、その取り組みの一つです。羽生さんは「宿泊いただく蔵書の館も、古い建物を壊さずリノベーションしたことで新たな価値を生み出しています。空き家のままではなく使い続けることで、建物を守り、生かすことにつながります」とSDGsの観点からも思いを語りました。
(取材・文=市岡千枝)