―――2人のデザインも何度かリニューアルされていますよね？
【坂田さん】 時代に合わせてリニューアルを繰り返し、現在のデザインが8代目になります。最初は、4頭身でスラッとした知的なデザインでした。その後2代目になるタイミングで、よりかわいらしいデザインにと2頭身に。1968年に誕生した3代目からは、テレビのカラー放送に伴って「ヤン坊マー坊」もカラーになりました。その後、3代目のデザインは20年間続いたので、この時期のデザインの印象が強い人が多いかもしれません。
4代目のリニューアル時に、白目と黒目の区別ができてより表情が豊かに。2019年の8代目リニューアルの際に初めてCGデザインとなり、より立体的でリアルな動きができるようになりました。
天気予報の放送は終わりましたが、今でも滋賀のヤンマーミュージアムの展示に登場したり、カレンダーなどのグッズになったりしています。
―――現在の「ヤン坊マー坊」は？
【坂田さん】 実は、間もなく9代目のデザインを発表予定です。昨年12月、一般の方々に3つのデザイン案から投票で選んでいただき、現在は結果発表に向けて準備している段階です。
今回は「ヤン坊マー坊」が初めて世界に進出するということで、これまでのデザインから大幅に近代的なデザイン候補となりました。昔の「ヤン坊マー坊」に愛着を持ってくれている方からは惜しむ声をいただくこともありましたが、ヤンマーの「未来の可能性にチャレンジする」という精神を彼らにも反映すべく、今回のリニューアルを決定しました。
9代目の「ヤン坊マー坊」には、今年公開予定のヤンマーが手がける初の商業アニメにも出てもらう予定です！
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白黒テレビの時代から半世紀以上にわたり、お茶の間に天気予報を届け続けた「ヤン坊マー坊」。令和の時代に入っても進化を続け、ついには海外進出するまでになっていました。新デザインの正式発表は1月末を予定しているそう。懐かしのあの2人が、「“世界の”ヤン坊マー坊」と呼ばれる日もそう遠くないかもしれません。
※ラジオ関西『Clip』2023年12月21日放送回より
（取材・文＝藤田慶仁）
