能登半島地震は22日、発生から3週間が経過し、最大震度7を記録した石川県では、寒波が押し寄せ、ライフラインの復旧もままならない中、現在も1万5000人以上が避難所生活を余儀なくされている。
被災範囲は富山県、新潟県にも及び、被災者の生活再建のため幅広い支援が急がれる。
兵庫県警・広域緊急援助隊は、1日の発生から約3時間で招集、石川県輪島市へ出動し、現地での救出活動に当たった。
今回の派遣は、警備部隊の第3陣。部隊は24日午前、広域緊急援助隊や管区機動隊などで構成される105人が大型バス3台などに乗り込み、輪島市に向けて出発した。安否不明者の捜索が主な任務となる。
兵庫県警機動隊・橋本裕幸副隊長からの出発申告を受けた村井紀之本部長は、「3週間が経過し、発生直後の被災地の状況とは異なる。被災者に寄り添った警備活動に従事してほしい」と訓示した。
第1陣のメンバーは救助活動がメインで、ライフラインが寸断された被災地の状況や、冬の日本海側の気候と能登半島特有の地形についてシミュレーションが不十分だったことを、帰還時に課題に挙げていた。今回はこれらを踏まえ、2月2日まで捜索活動に当たる。