兵庫県西脇市の片山象三(かたやま・しょうぞう)市長が、24日、ラジオ関西の生番組に出演し、「西脇の魅力は『FBI』で表すことができる。地場産業や食だけでなく、健康増進やSDGsの取り組みでも評価されるまち」と語った。
西脇市は、日本列島の中心にあたる東経135度、北緯35度が交差する位置にあることから「日本のへそ」と呼ばれている。2005(平成17)年に旧黒田庄町と合併した。豊かな自然に囲まれる一方で、商業施設や病院、3つの高等学校があるなど利便性が高く、大阪や神戸まで車で1時間ほどと、都市部へのアクセスもよい。
西脇市の魅力について片山市長は「外国の方に『FBIです』と説明している」とした。Fは「ファッション=播州織」と「フィッシュフック=釣針」の頭文字。どちらも、西脇の地場産業の代表だ。播州織は、糸を先に染めて、染め上がった糸で柄を織る「先染織物」で、200年以上の歴史があり、国内7割のシェア。2024(令和6)年5月には「播州織産地博覧会」通称“播博(ばんぱく)”が開かれる。
播州釣針は江戸時代末期からこの地域で作られ始めたとされ、現在も西脇市を中心に国内の90パーセントが生産され、高い品質を誇る。
FBIの“B”は「神戸ビーフ」と「播州ラーメン」のB。片山市長は「神戸ビーフの10パーセントくらいは西脇の黒田庄和牛」と紹介。播州ラーメンは、播州織工場で働く女性たちの口に合うように作られたもので、甘めのスープが特徴。西脇市内に専門店が5店舗あり、片山市長は「土日になるとお店の駐車場は他府県ナンバーの車でいっぱいになる」と、人気ぶりを語った。また、西脇多可飲料組合・播州ラーメン部会監修のカップ麺も登場するなど、全国的に美味しさが認められている。