1995年に発生した阪神・淡路大震災から、今年で29年。神戸市中央区の「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」(以下、人と防災未来センター)では、命を守るための効果的な体験学習ができるガイドツアーが2月17日(土)、3月17日(日)に実施されます。
このツアーは、来年開催される大阪・関西万博に合わせて兵庫県で展開されている『ひょうごフィールドパビリオン』のSDGsプログラムの一環として行われ、自然災害への備えを養う体験ができます。
◆「人と防災未来センター」の役割
同センターは、阪神・淡路大震災で起こったことや、後世に語り継ぐべき教訓を、体験を通して学べる施設として誕生。いろいろな知恵や知識をわかりやすく発信して、災害に強いまちづくり、地域づくり、そして備えに役立つ取り組みを行っています。
◆アテンダントの解説付きで巡るツアー
同センターには西館と東館があり、西館のテーマは「阪神・淡路大震災を学ぶ」、そして東館は「自然災害への対応力を養う」がテーマになっています。ツアー時間は90分を予定しており、それぞれの展示ポイントをアテンダントによる解説付きで巡ります。
◆西館では震災をリアルに疑似体感
はじめに、「1.17シアター」で阪神・淡路大震災の地震破壊のすさまじさを、大型映像と音響で体感。さらに、震災直後のまち並みの一部をリアルに再現した実物大のジオラマ模型を使って、当時の様子の説明を受けます。
さらに、3階の「震災の記録フロア」では、災害後どのように復興してきたのかを振り返ります。震災関連資料が提供者の体験談とともに展示されているほか、復興の過程で生じた課題や教訓なども、未来につなげていくためにリアルな映像やグラフィックなどで解説。同センター運営課長の森川徹さんは「こういった展示を通じて、阪神・淡路大震災による被災から復興への道のりを知ってもらえれば」と話します。
また西館最後のフロアでは、減災や災害時に役立つグッズや、ローリングストックについても紹介。具体的にどういった備えが必要なのか、参考になる情報が紹介されています。