“あなぐり”ではなく「しそう」です!兵庫・宍粟の森は癒しの効果 森林セラピーでも注目〜福元市長 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

“あなぐり”ではなく「しそう」です!兵庫・宍粟の森は癒しの効果 森林セラピーでも注目〜福元市長

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 兵庫県宍粟(しそう)市の福元晶三(ふくもと・しょうぞう)市長が、このほどラジオ関西(兵庫県神戸市)の生番組に出演し「宍粟市は豊かな森林と清流、悠久の歴史と文化の元で発展してきた」と、市の魅力について語った。

宍粟市の魅力について語る福元晶三市長
宍粟市の魅力について語る福元晶三市長

 宍粟市は兵庫県の中南部に位置し、岡山、鳥取両県と隣接する。旧宍粟郡の山崎(やまさき)町、一宮(いちのみや)町、波賀(はが)町、千種(ちくさ)町が合併してできた市で、2025(令和7)年に市政施行20周年を迎える。面積は、兵庫県内で豊岡市に次ぐ2番目の広さで、南北に42キロ、東西に32キロ。これは淡路島の1.1倍、滋賀の琵琶湖とほぼ同じ面積。全国的に宍粟を「しそう」と読める人が少ない難読地名として知られ、中には「あなぐり」と読む人も。福元市長は「それを逆手に宣伝してきたので、以前より読んでいただけるようになった」と微笑んだ。

 宍粟市の北部には、「ちくさ高原スキー場」と「ばんしゅう戸倉スキー場」の2つのスキー場がある。大阪・神戸からそれぞれ車で2時間ほどと都心部からのアクセスが良く、ファミリーから上級者まで楽しめる、多彩なコース設定も好評だ。

宍粟市のちくさ高原スキー場 ファミリーから上級者まで多彩なコース設定が魅力(画像提供:宍粟市)
宍粟市のちくさ高原スキー場 ファミリーから上級者まで多彩なコース設定が魅力(画像提供:宍粟市)

 宍粟市は面積の9割を森林が占め、古くから林業で栄えてきた。その豊かな森は「森林セラピー」の面でも注目され、2015(平成27)年に、兵庫県内で初めて、NPO法人森林セラピーソサエティに「森林セラピー基地」として認定された。宍粟の森がもたらす癒し効果が科学的に証明され、心身の健康維持や増進、疾病の予防を目指した3つのコースが市内に整備されている。

宍粟市には息を呑むほど美しく深い森が広がる(画像提供:宍粟市)
宍粟市には息を呑むほど美しく深い森が広がる(画像提供:宍粟市)
森林セラピーは、森を楽しみながらこころと身体の健康維持・増進、病気の予防を目指す(画像提供:宍粟市)
森林セラピーは、森を楽しみながらこころと身体の健康維持・増進、病気の予防を目指す(画像提供:宍粟市)

 森の道を電動マウンテンバイク「E-BIKE(イー・バイク)」で走ることができるサイクリングも好評。福元市長は「2025(令和7)年の大阪・関西万博では、兵庫県のフィールドパビリオンのひとつとして宍粟の豊かな自然を多くの人に体験してもらえるよう、準備を進めている」とした。

電動アシスト付きマウンテンバイク「E-BIKE(イー・バイク)」をレンタルすれば、宍粟の山も丘も森の中もスイスイ(画像提供:宍粟市)
電動アシスト付きマウンテンバイク「E-BIKE(イー・バイク)」をレンタルすれば、宍粟の山も丘も森の中もスイスイ(画像提供:宍粟市)

 宍粟市は「日本酒発祥の地」と言われている。現存する風土記の中で日本酒最古の記述がある「播磨国風土記」に、一宮町の庭田神社で初めて麹を使用した庭酒を作り、神様に献上したことを意味する記述が残されている。現在、市内には2つの酒蔵があり、味噌や醤油、漬物など、宍粟ならではの発酵文化が根付いている。福元市長は「宍粟を訪れた際には、『食』も楽しんでもらいたい」とアピールした。

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