ホームの広さは、駅によってさまざま。そのため、「兵庫県内のほかの駅にも、JR宝殿駅と同じように線路とは反対向きにベンチを設置している場所はありますよ」と教えてくださいました。
なるほど。線路に対して垂直にベンチを設置しようとすると、ホームが狭くなってしまう。人が乗り降りするホームが狭くなってしまったら、それこそ安全性に問題が出てしまいますもんね。
この問題に直面したとき、「じゃあどないもできひんやん!」となるのではなく、さらに90度回転させることでホームのスペースを広げるための大がかりな工事をすることなく、安全性を高めることに成功したってわけです。
これ、すごないですか? 従来の設置角度から変更しながらも、ちゃんと目的を達成したってことですよね。
自分の考えやアイデアをそのまま試みるのもええけど、ちょっと角度を変えて、なんやったらさらに角度を変えてみればより良いものに変化するかもしれない……と。
そんなことを、ホームのベンチに座りながら考えていました。
そして180度振り返り、電車に乗って帰りました。
※ラジオ関西『バズろぅ!』2024年1月31日放送回より
(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)