「コーヒー」×「オーガニック」 プロが語る、持続可能な農業 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「コーヒー」×「オーガニック」 プロが語る、持続可能な農業

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 コーヒー関連事業の経営者と、オーガニックカフェなどを運営する企業の代表が、持続可能な農業について、ラジオ番組で語り合いました。

 ラジオ番組『アスカツ!』(ラジオ関西)にゲスト出演したのは、株式会社ウエシマコーヒーフーズ元代表取締役社長で、現在はIBAO株式会社の代表取締役を務める上島一泰さんと、放課後等デイサービスやオーガニックカフェなどを運営する株式会社THEMSY(ゼムシー)の代表取締役・折竹徹哉さんです。

IBAO株式会社社長・上島一泰さん(写真右)、株式会社THEMSYの代表取締役・折竹徹哉さん(同中央右)、番組パーソナリティーの中田仁之(同左)、西岡詩穂(同中央左)

 2人が議論したのは、現在の慣行栽培について。「慣行栽培」とは、化学肥料と農薬の使用を前提とした栽培方法です。F1種(一代限りで終わる種)とともに農薬と化学肥料を使用することで、短期間かつ安定的に生産が可能になるといわれており、生産者の負担が軽減されることから日本では一般に行われています。

 上島さんが挙げたのはF1種の増加による懸念で、「農家は毎年新しい種を購入しなければならなくなり、種子の再利用が困難になっている」といいます。

 折竹さんは、「種苗法の変更やビジネスモデルがこの問題(F1種の増加による懸念)に影響を与えている」と言及。

 2人はそれぞれ、「種苗会社が利益を得るためにF1種を推進している」という一部の見解を共有しました。

 一方、上島さんは「世界中で、農薬や化学肥料を使わない流れも少なからず来ている」と語ります。

 日本の学校給食においても、オーガニック野菜の使用が積極的に行われていることが話題となっており、折竹さんの地元である京都府亀岡市では「オーガニックビレッジ宣言」がなされ、実際、学校給食に地元産のオーガニックの米や野菜が取り入れられているそうです。この取り組みは次世代の子どもたちに食の安全性を確保するためのもので、小さな町の持続可能な農業モデルを推進する一例として挙げられます。

 現在の農業の課題について、2人は「金銭面・人材面での持続性や、地球環境・人への影響など、さまざまな角度から考慮していかなくてはならない」と述べました。

※ラジオ関西『アスカツ!』2024年1月20日放送回より


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『アスカツ!』(ラジオ関西 毎週土曜午後8時30分~)
アスリートに特化したビジネススクール「Athletes Business United(R)(ABU)」学長の中田仁之とフェンシング元日本代表・2大会連続五輪出場選手である西岡詩穂がパーソナリティ。アスリートをゲストに迎えてさまざまなトークを展開する。
【番組公式X(旧:Twitter)】

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