ラジオパーソナリティ、歌手、声優などとして活躍し、今春で活動を“マイクオフ”することを発表している小森まなみさんが23日、ラジオ関西(兵庫県神戸市)の『青春ラジメニア』に約14年ぶりに出演。思い出を振り返るとともに、ラジオに対する深い思いや今後へ託す希望を語りました。
同番組への登場は、ファイナルベストアルバム『JEWEL』のリリースを受け、2009年以来14年6か月ぶりに実現したもの。同番組前パーソナリティの岩崎和夫さんも特別出演しました。
小森さんが同番組の思い出として挙げたのが、1995年の阪神・淡路大震災の約2か月後に、ラジオ関西(当時神戸市須磨区、社屋は震災で全壊)のプレハブのスタジオを訪れた際のエピソードです。小森さんは、「岩ちゃん(岩崎さん)とかおりん(南かおりさん)が、すっごいプロ意識で皆を励ましながらいい放送をしていたんですよ。あの時の感動は絶対忘れられない」と振り返りました。
この震災をきっかけに、小森さんの代表曲の一つ『エールを君に』が生まれました。リスナーからの人気も高く、南さんが「我々にとっても宝物」と話すと、岩崎さんは「この曲には全てがこもっている」とうなずきました。
小森さんがもう一つ「忘れられない」としたのが、リスナーからの紹介あって自身も協力した『神戸レンガプロジェクト』です。震災で破壊された道に、被災者へのメッセージを焼き付けたレンガを敷き詰める企画で、ファンやリスナーから毎年、小森さんのレンガの現存報告があるといいます。南さんはそこにしたためられた「夢+努力=現実」の言葉が大好きで、後輩に伝えていると話しました。
あれから29年。「今もマミ姉の曲に励まされている人がいる。ラジオの絆はすごい」と南さんが力を込めると、小森さんは「つながってますね。ラジオってすごいなって本当に思います」と応えました。