ーー子どもと一緒に料理をすることの良さや、注意していることを教えてください。
「子どもたちと一緒に料理をすると、野菜もモリモリ食べてくれるし、初めてのレシピに挑戦したときの『自分にもできた!』という経験が、次のチャレンジへの自信に繋がるかなと思っています。また、作ることの大変さや食材への感謝、道具の使い方や手順の考え方など、いろいろと考える良い機会にもなっていると思います。
注意していることとして、料理前には、危険なこと(手を洗うこと、包丁の使い方、コンロの前に立たない、など)を毎回一緒に確認してから台所に立ってもらっています。使う道具も、0歳から使える包丁や踏み台をDIYしたり、息子が使いやすいフライパンを用意したりしています」
ーーこれまでの台所育児を振り返っていかがですか?
「我が家はシングルマザーと子ども3人なので、1人ひとりとゆっくり向き合う時間がなかなかとれません。その中でも料理はどうせ毎日することなので、子どもたちも一緒に台所に立ってくれるとコミュニケーションの場にもなり、私としても嬉しいです。
もちろん、平日のとても忙しい時は、手伝いたいと言ってきてもお断りすることもありますが、そんな時は、トマトのヘタを取る作業だけを頼んだり、お互いストレスなく作れる工夫をしています。自分でやった方が早いし、見ていると手を出したくなりますが、そこは動画を撮ることで自制しています。撮影した動画は、後で嬉しそうに見てくれるし、復習にもなっているようです。
なによりも、完成したごはんを家族みんなで一緒に『うま!』と言いながら食べて、共有できる時間が宝物だなと思います」
さしゃさんのInstagram(@sacha_sng_laboratory)では、子どもたちの台所日記や、古民家風の賃貸で実践しているDIYを発信しています。DIYの内容をまとめた書籍【ゆるDIY】も発売中です。
(取材・文=五ヶ瀬あお)