ユニフォームにはサステナブルな素材として注目される『和紙糸』を使用した。和紙は長さのある植物繊維を使い、繊維どうしを絡めているため非常に耐久性に優れており、水にも強い。『和紙糸』は裁断された和紙に”撚り”(えり・繊維の束をねじる)をかけて作られる。
環境性能と機能性の高さに従業員が着目し、「この素材が広く知られることがSDGs活動につながる」と考えたという。
週明けの18日、午前10時の開店前の30分足らずの間、約30人の従業員が御堂筋から心斎橋筋商店街、清水通りなど店舗周辺で一斉に清掃活動に励んだ。前日夜に雨が降ったこともあり、骨が折れたビニール傘やペットボトル、路面に付着したガムまで剥ぎ取り、45リットルのポリ袋・4つ分のゴミが集まり分別廃棄した。
■なぜ『和紙糸』がサステナブルなのか
(1)水不足解消へ
地球上の水の大部分は海水で、淡水は約2.5%に過ぎない。淡水資源の枯渇が将来的に懸念されるなか、和紙糸はその製造段階で綿に比べて非常に少ない水の量で繊維を作り出すことができるという。
たとえば、Tシャツ1枚を製作するのに必要な繊維量を250gとした場合、綿の場合に必要な水が2500~2900リットル(繊維業者各社調べ)だが、和紙の場合は50リットル(日本紙パルプ工業調べ)で済む。
(2)海洋汚染の要因のひとつ「マイクロプラスチックファイバー」低減へ
和紙糸による繊維製品は、洗濯で生じる”繊維くず”が一般の繊維より少ない。