鳥取港や鳥取空港のほど近くにある『とっとり賀露 かにっこ館』は、観光客はもちろん地域の人々に親しまれる“カニが主役の小さな水族館”だ。体験用水槽の新規購入を目的にクラウドファンディングを始めたところ見事当初の目標額を達成し、現在はネクストゴールに向けて挑戦している。スタッフの西村雅子さんに話を聞いた。
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昨年開館20周年を迎えた『とっとり賀露 かにっこ館』では「見て」「触れて」「体験して」をテーマに、25種類にも及ぶカニを中心とした約160種1700匹の水生生物を飼育展示している。入場料無料でありながら世界的にも珍しいベニズワイガニのメスをはじめ、大きなタカアシガニやアメリカンロブスター、愛嬌あふれる表情が人気のコブフウセンウオなどが見られるほか、生き物とのふれあいが楽しめる餌やり・タッチング体験コーナーも豊富だ。「餌やり体験はコロナ禍をきっかけに始めたのですが、嬉しいことに大盛況となりました。2022年夏からは休止していたタッチング体験も再開することになり、体験用水槽2槽をスタッフが手作りして増設。体験メニューを充実させています」と西村さん。
現在も大活躍している手作り水槽だが、配管がむき出しになっているなど安全性や利便性の面で課題があったという。そこで、2月1日からクラウドファンディングで体験用水槽購入費の支援を募ったところ、先日目標金額を達成。現在はネクストゴールを設定し、引き続き支援を呼びかけている。リターンにはコースター・トートバッグなどのオリジナルグッズのほか、同館の貸し切りツアーやバックヤードツアー、水槽に名前を掲載できる権利などを用意した。
西村さんは「今回のクラウドファンディングを通して、県内外の多くの方々に『かにっこ館』を知っていただければ何よりです。これからも来館者の皆さまに生き物とのふれあいを楽しんでいただき、自然に興味を持つきっかけを提供していきたいです」と抱負を語った。支援募集は、2024年3月31日(日)午後11時まで。
※ラジオ関西『羽川英樹ハッスル!』2024年3月21日放送回、「ハッスル応援団」より