校長先生がスピーチをするというのは日本と同じなのですが、めちゃくちゃアッサリ。めちゃくちゃ短め。なんとかなんとか言うたあと、「グッド・ラック!」で、それで終わり。
そのたびに、卒業生やスタンドのお父さんお母さんから歓声があがります。
そのあとは、おなじみ。卒業生が空に向かって一斉に「ウワァ〜!」と帽子を投げて終わり……。
いつ泣くん?
この学校だからかもしれませんが、泣けない理由のひとつに気温もあるのだそう。野外での開催であることと、季節は夏へと向かっているからでしょう、とにかく暑いらしいんです。
そんなふうに、アメリカと日本の卒業式の雰囲気はまったく違うのです。友人に、「なにか共通点はない?」と尋ねてみたところ、こんな言葉が返ってきました。
「そうやな……。卒業式そのものではないけど、卒業式のときにもらう卒業証書は、日本と一緒でもらったあとに使うことはほとんどないから、押し入れかどっかにしまいこんでどこにあるかわからんようになってる人が多いわ。日本と一緒やろ?」
確かに……。
※ラジオ関西『バズろぅ!』2024年3月27日放送回より
(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)