しかし、この日の会見では一転、「当時そのような発言をしたことは非常に恥ずかしく、遺族の皆さまに申し訳ない。非常に反省している」と述べた。
村上理事長はまた、現在休止している宙組の公演再開について「少しでも早い段階で報告できるようにしたい」と述べた。宙組の劇団員らは現在、任意でレッスンを受けて心身の状態を維持しており、「今後、時期がきたら公演を再開させたい」とした。
■遺族が後悔「娘が生きている時に泣き寝入りせず、抗議すれば良かった」
川人弁護士は、歌劇団の会見と同時刻に東京都内で報道陣の取材に応じ、「従前から遺族側が主張したパワハラ行為について、おおむね今回の合意書の中に反映することができた。こちらの主張したことと合意書が100パーセント一致する関係ではないが、内容としてはおおむね従前から主張した内容で合意書締結にいたった」と述べた。
そして、亡くなった劇団員の母親が記した「今さらながら、2年半前(2021年8月)にヘアアイロンによるやけどがあった時に泣き寝入りせず、声を上げれば良かった、歌劇団が、この事実を”事実無根”と発表した時に抗議すれば良かったと、後悔してもし切れません」というメッセージを読み上げた。