金沢マラソン・組織委員会の下川邦夫さんは、被災地支援と金沢マラソンの魅力を神戸で訴えかけた。ラジオ関西の取材に「金沢市が比較的被害が少なかったことも、安心感につながり、開催の後押しになった。10回目の節目ということもあり、主催する側はさまざまな企画を出し、ブラッシュアップしょうかという矢先に地震が起きた。正直、開催は無理かもしれないと思ったが、そこは被災地の心意気と、元気な姿を見せたい」と話す。
神戸マラソン実行委員会・河辺健一事務局長は「震災から3か月あまり。被災地全体の状況は厳しい。これは29年前の神戸も同じ。こうした中、金沢でマラソンを開催する意義は大きい。将来に向かって進むという、前向きな思いが伝わってくる。しかも10年の節目。私たち神戸からもエールを送り、成功へ導いてほしい。神戸マラソンのテーマは“感謝と友情”。多くの方々に支えられ、新型コロナウイルス感染拡大の影響でのブランクを経て、昨秋、10回の節目を迎えた。みなさんの支援が大きな力となって、盛り上がった神戸マラソン。今度は私たちが能登の被災地に元気を発信する番。神戸マラソンのコースには、復興した美しい神戸の海と山の風景を味わうことができる。能登も必ず、かつての風景が取り戻せるよう、エールを送りたい」と話した。