昭和は酔っぱらうことがカッコよかった?飲みニケーション?昭和歌謡からひもとく日本の飲酒文化とは | ラジトピ ラジオ関西トピックス

昭和は酔っぱらうことがカッコよかった?飲みニケーション?昭和歌謡からひもとく日本の飲酒文化とは

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 さて、お次もテンション高めな泥酔ソングです。沢田研二さんで『あなたに今夜はワインをふりかけ』(1978)。大ヒット曲『サムライ』のB面ですが、沢田さん自身が出演したキッコーマン・マンズワインのCMソングに起用され、A面に劣らない人気を博しました。「あなたに今夜はワインをふりかけ」という、よく考えるととんでもない歌詞ですが、それでもロマンティックなラブソングに仕上げてしまうあたり、さすがジュリーです。

【橋本】 こんな歌詞を堂々と華やかに歌って、なんとなく納得させてしまうのは沢田さんだからこそですね。私もちょっとされてみたい(笑)。

【中将】 (笑)。何言ってんだかよくわからない歌だけど、「ワイン」とか「酔わせたい」ってフレーズがカッコいいんですよね。

 さて、お次は日本人にとって典型的なお酒のイメージの曲だと思います。美空ひばりさんで『悲しい酒』(1966)。「ひとり酒場で飲む酒は 別れ涙の味がする」……今では演歌・歌謡曲の古典のような曲ですが、失恋してお店で一人お酒を飲むというのは当時では進んだ女性像だったかもしれません。

【橋本】 なるほど! 一人でもどんどん飲みに行っちゃうタイプなので、自然に聴いてしまっていました(笑)。最近、お酒を飲む若者が少ないという話をしましたが、逆にスナックは流行ってるみたいですよね。一人で飲みに行っても人と話ができて、飲んでカラオケもできちゃうのは、お酒好きにとってはありがたい空間です。

【中将】 20年ほど前、僕が20歳前後の頃はダサいオヤジ文化の象徴みたいに言われてたんだけど、時代って変わりますよね。

 さて、最後にお届けするのはとんねるずで『一気!』(1984)。とんねるずの本格デビューシングルで、その後長くコラボする秋元康さんを初めて起用した曲です。まったく売れないだろうという本人たちの予想に反し、オリコンウィークリーチャート最高19位という予想外の売上を記録。サラリーマン文化というか体育会系というか、当時の飲酒にアグレッシブな世相をよく反映しています。

【橋本】 「イッキ」は今では厳禁ですからね……つくづくすごい曲! でも冒頭でお話しいただいたように、お酒によって自己解放したり打ちとける部分って確かにあるので、日本の飲酒文化が時代に合った形で残ってくれるよう願いたいですね。

【中将】 そうですね。個々のペースで、楽しくお酒をたしなめる日本であってほしいですね。

中将タカノリ(右)と橋本菜津美
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中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス | ラジオ関西 | 2024/04/05/金 12:30-12:54

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