コロナ禍の影響もおさまり、いまでは海外をはじめ、多くの観光客でにぎわう大阪。その人々を受け入れるホテル業界も活気づいているようです。そのなかで、大阪の老舗ホテルも手ごたえを実感しつつ、コロナ禍で得た教訓を大事にしているといいます。
大阪・十三(じゅうそう)の老舗シティホテル「ホテルプラザオーサカ」の取締役・菅原真太郎さん。ホテルを運営するにあたって常に意識している「地域と発展したい」という思いを明かします。
新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、一時は経営に大きな影響があったものの、現在はインバウンドの宿泊客も増えて活気が戻ってきたという菅原さん。そんな今だからこそ、ホテルを構えている地元に根付く重要性を実感しているようです。
「ホテルには年間30万人くらいのお客様が来ているので、その方たちをいかに地元に流すか、どう地域を楽しんでもらうかというところに注力していきたい。そのために、より地域と連携して様々な取り組みをしていきたいと思って、今は準備をしている段階です。まだまだ皆さん、ウチに泊まっても心斎橋の方へ遊びに行ったりしているので、そうではなく『十三が楽しいから十三に滞在する』と、そんな感じにしていきたい」(菅原さん)
十三というエリアに親しんでもらうため、地元の飲食店と協力しインバウンド観光客が楽しめるようなグルメツアーを企画するほか、4月完成予定のホテルメタバースを活用し、ゆくゆくは地域を巻き込んで十三を体験できるコンテンツにするなど、菅原さんや同ホテルは地域活性化への様々なアイデアを打ち出しています。
今後について、菅原さんは「宿泊とレストランという両輪のうち、レストランは地域の方に昔から愛されている部分なので、そこを大切にしたい。宿泊に関しても競合のホテルが増えてきていますが、一人ひとりのお客様を大切にして喜んでもらえるホテルにしていきたい」とコメント。「我々は地域の方に愛され、地域の方のおかげで成り立っているホテルだとコロナ禍で痛感しました。今後もそこ(地域との関係性)を大切にしながら頑張っていきたい」と、ホームの十三とともに同ホテルを発展させたい思いを述べていました。
※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2024年4月8日放送回より