僧侶が消しゴムはんこで描いた絵→「学びが深い」「可愛すぎる」と300万回再生「人生と同じ」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

僧侶が消しゴムはんこで描いた絵→「学びが深い」「可愛すぎる」と300万回再生「人生と同じ」

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 最後にお寺のスタンプを押したら、六地蔵の完成です。あえて作った「ズレ」により、お地蔵さまに表情が出て、味わい深い作品となっています。

柔らかな表情のお地蔵さまに見ているだけでほっこり……!(提供:@kojunasadaさん)

 投稿には、『このはんこは、たくさん押して、それぞれズラすことで魅力的になるように作っています。私たちの人生も同じで、ひとつの正解を全員が目指す必要もないのかなぁと思います』と、住職である麻田さんのメッセージが添えられました。

 動画には500件を超える、多くのコメントが寄せられました。

「お顔をずらして押した瞬間、可愛すぎて『ひゃー♡』となりました」
「『ズレを楽しむ』心に刻みます」
「小学生の時、図工で消しゴムスタンプ作ったなぁ〜」
「眺めているだけで安らぎます」

 動画を投稿した麻田さんに話を聞きました。

ーー今回の六地蔵はんこの製作時間は?

「計20分くらいです。描く5分、彫る10分、押す5分くらいでしょうか。彫るのは10分もかからないかもしれません」

六地蔵のパーツは4つ、製作時間は押す工程も含めて約20分とのこと(提供:@kojunasadaさん)

ーー消しゴムはんこ製作を始めたきっかけは?

「きっかけは2004年に発生した新潟県中越地震で被災したことです。幸い新築で被害のなかった極楽寺は避難所となり、その後もボランティアの宿泊や慰問コンサートなどの受け入れを続けていく中で、地元の若者と一緒に復興イベントを開催するようになりました。

 そのイベントの中でフリーマーケットを開催したのですが、その際に、無地の布バッグに消しゴムはんこを押し、オリジナルエコバッグを製作する企画をスタッフで考え、はんこ担当が私になりました。その時にすごく喜ばれたことで、嬉しくなって趣味となっていきました」

ーー仏教にも消しゴムはんこを取り入れているそうですね。

「しばらくは趣味の範囲でワークショップなどをやっていたのですが、2011年に発生した東日本大震災のボランティア活動で、被災された方にお好きなはんこを彫って差し上げて楽しんでもらおうという活動を主催しました。その際、被災された現地の方から、これまで周囲も聞いたことがないような被災時の体験談を聞くことができ、『消しゴムはんこは、はんこを作ることだけじゃなくて、コミュニケーションツールとして優れている』ということに気づきました。

 そこから僧侶として、仏教に消しゴムはんこを取り入れるようになり、2012年12月に仏教モチーフの消しゴムはんこ製作を教えながら、仏教法話も同時に行うワークショップを全国で開催するようになりました」

仏教のモチーフを作品に反映(提供:@kojunasadaさん)
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