タレントでドラァグクイーンのサマンサ・アナンサが、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組で、自身のヘアスタイル、ウィッグについて語った。
ドラァグクイーンにとっては、派手な衣装やメイクと同じように、ヘアスタイルも大切なポイント。この日、番組パートナーのインスタグラマー・ウラリエから「ヘアスタイルの話が聞きたい」とリクエストされると、「ヅラのことね」と快く話しだした。
ドラァグクイーンは、地毛だけで派手なヘアスタイルを作っている人は少なく、多くがウィッグを使っているという。
ウィッグには、人毛を使ったものとナイロン製のものがある。歌舞伎役者などが通う専門店に出向き、実際に装着して買う人毛のものは極めて高価。そのため、ネット通販で購入できる1000円程度のものなど、比較的安価で手に入るナイロンウィッグが主流のようで、非常に進化しているという。
最近は、「レースフロント」と呼ばれる生え際が目立たないウィッグなど、自然に仕上がるものが増えているのだとか。
衣装と同様に、大きな舞台などでは大きめサイズのウィッグを使い、大きく見せる工夫をしているそうで、「ビッグウィッグ」としてウィッグアーティストやヘアスタイリストの手によってアレンジが施されている。
ちなみに、先日、サマンサが出演した舞台では、ナジャグランディーバ世代のドラァグクイーン・エルモアが、ナジャグランディーバのために制作されたウィッグを借りていたことを明かした。
サマンサは現在、40〜50個ほどのウィッグを所有しており、TPOにあわせて使い分けているという。番組初回放送時には、地毛で作ったお団子部分にウィッグのお団子パーツをつけてアレンジしていたのだそう。
かつては、ウィッグをメインにアレンジしていたヘアスタイルだが、現在は地毛を利用しながら工夫していることがわかる。
ウィッグトークを繰り広げるなか、サマンサの父親もカツラを使用していることを明かし、「ヅラ家系」と笑わせるシーンもみられた。
この日の放送では、通常コーナーのほかにインフォメーションなども担当したサマンサ。声のトーンを使い分けるなど、器用な一面をのぞかせた。
※ラジオ関西『Clip金曜日』内「サマンサのド・ラ・チ・ラ」2024年5月3日放送回より