1棟ずつが独立しているため、隣室などの音もまったく気にならず静かに過ごせますし、コンテナという密閉空間なのでエアコンの効きもかなりいいようです。朝起きてドアを開けた瞬間に、廊下ではなく外の景色に遭遇できるのには新鮮な感動でした。
コンテナホテルは運営側から見てもメリットは大きく、建築コストが安くあがること、利用頻度によって客室数を増減できること、そして一番のメリットは災害用の緊急住居や避難所としてどこへでも移動できるという“フェーズフリー”ホテルだということです。
この住居用コンテナはホテル以外にも、建築現場での休憩室として、またコロナ禍では検査用室としても幅広く活用されていました。
まるで秘密基地に泊まるようなワクワク感もあり、静粛性やプライバシーを確保できるため、ビジネスからファミリーまで幅広く活用できそうです。多くは国道沿いや高速のインターチェンジ近くのロードサイドにあり、車での移動の方にはうってつけ。駐車場も無料で利用できます。
市街地のホテルの宿泊料金が高騰している今、車移動の旅行や出張には活用範囲が広がること間違いなし。(※標準宿泊料ひとり6200円税込みですが、季節や稼働状況によって増減します)
ちなみに関西では長浜市をはじめ滋賀県内に4店舗、そして兵庫県では加西市に1店舗の計5軒を展開しています。加西もショッピングモール(イオンモール)やホームセンター(コーナン)に近く、車移動の方にはとても便利な立地となります。
ほかにも、兵庫県では楽天が淡路島の慶野松原近くに「Rakuten STAY VILLA 淡路」(南あわじ市)を2020年7月に開業して人気を博すなど、各地で脚光を浴び始めているコンテナホテル。今後さらに全国に広がりそうな勢いです。(羽川英樹)