オリジナルブレンドと自家焙煎のコーヒーが地元民に愛されている兵庫県たつの市の古民家カフェ。店主にはこだわりの淹(い)れ方があるといいます。このたび、おいしいコーヒーの淹れ方を聞きました。
「コーヒーは1杯より2杯、2杯より3杯と多めに入れるほどおいしく抽出できます」というのは、「わのわ自家焙煎珈琲」の店主・高田欣弘(たかた・よしひろ)さん。
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コーヒーを入れる際に使用するドリッパーの素材が陶器の場合、冬場はあらかじめ温めておくのも大事だといいます。お湯の量はコーヒー1杯につきおよそ130ミリリットル。
ドリッパーにフィルターをつけたら、「すぐにコーヒー豆を入れず、まずはお湯でフィルターをぬらすことが重要」。乾いた紙がよく水を吸うのと同じで、乾いたフィルターのままではコーヒーの一番搾りにあたる部分をより多く吸ってしまうとのこと。あらかじめコーヒーを吸わないようにフィルターをお湯でぬらしておくことで、よりおいしいコーヒーが抽出できると語ります。
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フィルターをぬらしたあとは挽いたコーヒー豆を入れて、まずは少しだけお湯を注ぎ30秒ほど蒸らし、その間にコーヒー豆は膨らんできますが、これは「豆が新鮮な証」だと高田さん。このとき、フィルターをぬらしているのといないのとでは、フィルターの色がかなり変わってくるそうです。
30秒ほどじっくりと蒸らしたあとは、残りのお湯を注いでいきます。このとき、高田さんがポイントにあげるのは、急いで注ぐのではなく、じっくりゆっくり時間をかけて注ぐこと。よりコーヒーのおいしい部分を抽出するためにはこの注ぎにかける時間も大事だといいます。ちなみに、高田さんが店で使用しているコーヒーポットは市販のものよりも注ぎ口が細く、注ぎにかけるこだわりを感じさせるものでした。
参考までに、取材したとき、2人前のコーヒーで、高田さんがフィルターをぬらしてからコーヒーを淹れるまでの時間が約5分。そのうち、蒸らした後の注ぎの時間は3分程度でした。
「コーヒーは淹れるときも飲むときも、心を穏やかにしてくれる」と高田さん。こだわりの淹れ方を参考に、コーヒーを味わってみたいものですね。
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