大阪・関西万博に参加する161の国・地域を対象にした「国際参加者会議(IPM / International Planning Meeting)」が25日、奈良コンベンションセンター(奈良市)で始まった。参加者は約590人。26日までの2日間開かれる。
万博を運営する日本国際博覧会協会幹部によると、かねてから関連行事について大阪以外での開催の構想があったという。そこに今回、奈良県からの要望があり実現した。
◆開会式は2025年4月12日 開幕前日に
会議の冒頭であいさつした日本国際博覧会協会・石毛博行事務総長は、開会式を開幕前日の2025年4月12日(日)午後に開催すると明らかにした。 そして「準備としては、建設から運営へ大きくシフトしている。具体的な運営について話し合う段階に来ている」と述べた。
そして自見英子(はなこ)万博担当大臣は「ポスト・コロナ時代の最初の万博。世界中の人々が一堂に会し、人類の未来について考える絶好の機会になる」と期待を寄せた。
◆最後の追い込み
大阪・関西万博をめぐっては、海外パビリオンの着工の遅れが懸念されている。博覧会国際事務局(BIE)のディミトリ・ケルケンツェス事務局長は「開幕まで300日を切る中、最後の追い込みの時期に来ている。限られた時間や資源を最大限に生かし、効率的に動くこと、そして何よりも、互いに協力することが求められている」とした。
海外パビリオンのうち、「タイプA」という独自パビリオンを希望するのは51か国。このうち32か国が着工済み。しかし11か国で建設業者が決まっておらず、8か国が未着工(6月19日現在)。