火事を逃れた“奇跡”の明王像、秀吉の「花見」思わせる展示室も 大阪中之島美術館『醍醐寺 国宝展』 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

火事を逃れた“奇跡”の明王像、秀吉の「花見」思わせる展示室も 大阪中之島美術館『醍醐寺 国宝展』

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 雰囲気ががらりと変わるのは第3章「桃山文化の担い手」の展示室だ。きらびやかな屏風や金色の茶碗などが並び、部屋中央のベンチには、赤い毛氈(もうせん)が掛けられている。豊臣秀吉が同寺で催した大規模な花見・醍醐の花見を思わせる華やかな雰囲気に包まれ、醍醐寺が“桃山文化の美の殿堂”であることを実感できる。

第3章「桃山文化の担い手」の展示室
《金天目及び金天目台》安土桃山時代(16世紀)
重要文化財《舞楽図屏風 俵屋宗達筆》左隻 二曲一双 江戸時代(17世紀)
重要文化財《舞楽図屏風 俵屋宗達筆》右隻 二曲一双 江戸時代(17世紀)

 開会前日の記者説明会で、同寺の壁瀬宥雅・第百四世座主は「現代の若者は仏教を少し遠くに感じているようだ。仏様に友達のような感覚を持ってほしい。展覧会を通じて1人でも多くの人に密教に親しみを持ってもらえたら」と話した。

 同日は会場で開催奉告の法要も実施。僧侶ら約10人が「理源大師坐像 吉野右京種久作」(江戸時代)の前で厳かに般若心経を唱えた。

 会期は8月25日(日)まで。

開催前に行われた法要
併設ショップで販売されている「醍醐寺の仏たち 生ブロマイド写真」。今展のために撮り下ろされた画像という

◆「開創1150年記念 醍醐寺 国宝展」
会場 大阪中之島美術館 〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-1
会期 2024年6月15日(土)~2024年8月25日(日)※会期中に展示替えあり。前期は7月21日(日)まで。後期は7月24日(水)から。
休館日 月曜日(7月15日と8月12日は開館)と7月23日(火)
開場時間 10:00~17:00(入場は16:30まで)
観覧料(税込) 一般1800円、高大生1100円、小中生500円
問い合わせ 大阪市総合コールセンター 06-4301-7285

大阪中之島美術館公式ホームページ

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