神戸で長きにわたって活動する経営者が、役人の地位を辞して起業したときの思いなどを、ゲスト出演したラジオ番組で明かしました。
株式会社カーネル総合研究所(神戸市中央区)の代表を務める宮本道吉さん。当初は役人として官職についていたそうですが、「役人をいくらがんばっても、大きな収益を得られない。ある程度一生懸命やれば、そこではキャリア的に学ぶことはない」と、30歳で起業します。
起業のタイミングについては「30(歳)で起業しないといろいろなことが間に合わないなと。トップとして経験を積み重ねないと、物事を大きく仕上げていくのは叶わないのではと思った」とコメント。当時の心境について、「清水の舞台から飛び降りる思いで、背筋が寒くなる思いを経験しながら一生懸命走ってきた」と、相当の覚悟を持っての起業だったことを吐露します。
「経営、建設のコンサルティング、総合プロデューサーのようなこと」からスタートしたという宮本さん。その後、長きにわたって港町で多岐にわたって活動していきます。同社をはじめとするカーネルグループは、サッカー・Jリーグのヴィッセル神戸のオフィシャルスポンサーとして地元クラブを長らくサポート。また、コロナ禍では兵庫県や神戸市・三田市・三木市などにマスクを寄贈するなど、地域への社会貢献活動にも積極的です。
宮本さんは起業やこれまでの経験を踏まえて、「いろいろやりたいことがあるとなれば、そのためには違う道に走り出さないと、新しい景色も見えてこない。新しい場所にいけば、新しい風景や人生が見えてくるもの。皆さんもそういう思いをしたときは、勇気をもってちょっと頑張ってみられては」と、ベテラン経営者はオンエアを通してメッセージを送っていました。
※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2024年6月24日放送回より