世界最高峰の英国インターナショナルスクール 2025年9月 神戸に開校 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

世界最高峰の英国インターナショナルスクール 2025年9月 神戸に開校

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 世界最高峰の教育を通してグローバルに活躍する人材を育てるインターナショナルスクールが、2025年9月、神戸に開校する。開校するのは英国に本校を置く「North London Collegiate School Kobe」で、学校の運営は輸入車の販売や六甲山でホテル事業と展開する八光エルアール株式会社(本社・大阪市)が担う。16日、両者はパートナーシップ契約を結び、同校の開校を発表した。

八光エルアール株式会社・池田浩八代表取締役(左)とNLCS海外校 教育戦略担当 Gwen Byrom氏

 North London Collegiate School(NLCS)は、1850年に創設されたイギリスで最も歴史のある女子校のひとつで、IB(国際バカロレア)ディプロマなどの試験において、イギリス国内でトップクラスの評価を得ている。卒業生の40%以上がオックスフォード大学やケンブリッジ大学、米国のアイビーリーグなど世界トップ20の大学に進学している。近年、世界トップレベルの名門スクールが日本に進出しているが、世界最高峰のIB校の開校は西日本では初めてとなる。

NLCS英国本校
NLCS英国本校

 発表によると、2025年9月、六甲アイランドのAsia One Centerで小中学校を開校。2028年までに六甲山の瀬戸内海国立公園内に校舎を新設し、中高一貫のボーディングスクール(寄宿制)を開校する。共学で定員は小学校6学年で200~300人、中学・高校は合わせて500人程度で、寄宿か通学かを選べる。年中・年長が対象のプリスクールと小学部については、2028年から2030年までに新たな場所に移る計画だという。六甲山を選んだ理由について八光エルアール株式会社・池田浩八代表取締役は「六甲山の大自然が最大の魅力。創造力を育むには絶好の環境」と説明した。

 NLCSでは、生徒の意欲をかき立てる優れたカリキュラム、教職員による生徒一人ひとりへの徹底的なサポート(パストラルケア)、幅広い分野に焦点を当てた課外活動の3つを組み合わせた「探求型教育」をベースにしている。神戸校ではこれに加え、茶道や禅といった日本の文化やアイデンティティを学び身につけるプログラムや、トレッキングといった六甲山の自然を生かしたプログラムも導入する。また子どもだけでなく教職員のウェルビーイング(OECD=経済協力開発機構が「幸福で充実した人生を送るために必要な、心理的、認知的、社会的、身体的な働きと潜在能力」と定義)にとっても、神戸という環境は魅力的だとする。自然と都市部(三宮)が程良い距離で、ライフスタイルも充実させることができる。これは優秀な教職員を確保するのに大切で、質の良い教育につながるという。

NLCS英国本校
NLCS英国本校

 発表会見に同席した久元喜造・神戸市長は、「新しい選択肢としてのインターナショナルスクールの開校は、神戸にとっても日本にとっても素晴らしい。グローバル社会で活躍する人材を育てていただきたい」とあいさつした。

 NLCSは積極的に海外展開を行っており、2011年には韓国・済州島、2017年にはアラブ首長国連邦・ドバイなどが開校し、いずれも世界トップクラスの高い成績を収めている。神戸は5校目の海外分校となる。

発表会見に同席した久元喜造・神戸市長(写真左から2人目)
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