救急隊員に聞く 熱中症のリアルな現場「およそ半数が屋内で発症」 身を守る秘訣とは | ラジトピ ラジオ関西トピックス

救急隊員に聞く 熱中症のリアルな現場「およそ半数が屋内で発症」 身を守る秘訣とは

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【クマガイ】 知らないうちに発症し、意識を失ってしまう……熱中症は恐ろしいですね。それでは熱中症の予防法について教えてください。

【増田さん】 こまめな水分補給です。のどが渇く前に水を飲んでください。特に高齢者は体内の水分が少なくなっているうえ、体温調整機能が低下しています。室内にいても熱中症の危険がありますので、節電を意識するあまり冷房を我慢するなどして熱中症のリスクを上げないように気をつけましょう。そして、暑さに身体を慣らすことが必要です。暑熱順化(しょねつじゅんか)という言葉をご存じでしょうか。毎日30分程度のウォーキングをすることで、日ごろから汗をかく習慣を身につけましょう。

神戸市消防局警防部救急課消防司令の作田健さん(左)と、神戸市消防局警防部救急課指導救急士の増田隆志さん(右)

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 救急車、救急隊員の数は無限ではなく、事故や急病など、考える余地なく救急車が必要な場合に対応できない状況はあってはならないため、症状が軽度の場合は救急安心センター事業の電話番号「#7119」(神戸では、「救急安心センターこうべ」)で相談してほしいといいます。そこで相談中、救急車が必要と判断された場合は、すみやかに救急車が手配されるとのことです。

 また、神戸市は、「32℃の真夏日は、子どもにとって35℃の猛暑日でした。」「夏のアスファルトは、60℃近くになる。その熱は、ベビーカーをあたためる。」「熱中症で運ばれた。準備運動だけでは、準備不足だった。」などのキャッチコピーがつづられた熱中症啓発ポスターで、今夏も熱中症への注意を呼びかけています。

神戸市の熱中症啓発ポスターより
神戸市の熱中症啓発ポスターより

 誰もが発症する可能性がある熱中症ですが、増田さんのお話のとおり、日ごろからの予防や対策などで防ぐことができるものでもあります。「このくらいは大丈夫!」と暑さを無理に我慢せず、こまめな水分補給や涼しい場所での運動習慣などで、酷暑といわれる夏をうまく乗り切っていきたいものですね。

※ラジオ関西『サンデー神戸』より

(2024年7月7日放送回)

写真左から、神戸市消防局警防部救急課消防司令の作田健さん、ラジオ関西『サンデー神戸』番組パーソナリティーのクマガイタツロウ、神戸市消防局警防部救急課指導救急士の増田隆志さん

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