「魂の受け皿を探す」 動物たちの命を表現する彫刻家・はしもとみお きっかけは阪神・淡路大震災 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「魂の受け皿を探す」 動物たちの命を表現する彫刻家・はしもとみお きっかけは阪神・淡路大震災

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 現在、神戸六甲アイランドにある神戸ゆかりの美術館では、9月16日(月)までの期間で、特別展「はしもとみお展ー時を刻むいきものたちー」を開催しています。

「時間」をテーマに、自身が動物たちと過ごした軌跡をたどる内容で、新作の彫刻や動物たちのスケッチ、モデルそれぞれの個性を記録したメモなども多数展示されています。

 はしもとさんは、展覧会の内容についてこのように紹介しました。

「入り口に象徴的な大きな時計を飾っているのですが、阪神・淡路大震災の時間に設定してあります。(震災が起こるまでの)人生では獣医師を目指して動物たちの“生”にこだわった生き方をしていたのですが、その(震災が起こった)時間に『命は失われてもまったく価値は変わらない』ということを体験しました。私にとって大事な土地である神戸で展覧会をさせてもらうこともあり、その象徴的な“時間”をテーマにしました」(はしもとさん)

 9月14日(土)には、六甲アイランドのオルビスホールで、はしもとさんとゆかりのあるミュージシャンたちによる音楽会「ケモノとひと時音楽祭」が開催されます。会場には彫刻が置かれ、いきもの作品の集まる「いきもにあマルシェ」も同時開催される予定です。

ケモノとひと時音楽祭
「ケモノとひと時音楽祭」

 音楽と美術の両方が好きだというはしもとさんは、今後は「音楽と美術が一緒くたになった、もっと融合したような総合芸術をやってみたい」とのこと。展覧会会場内で動物たちと一緒に音楽ライブが聴けるようなイベントをイメージしているそうで、「子どもたちと大人も(混ざっていけるように)大人だけの展覧会でもなくて、もっともっとグローバルにやっていきたい」と意気込みを語りました。

※ラジオ関西『Clip 木曜日』より

彫刻家・はしもとみおさん(写真中央)、パーソナリティーの清水健(同右)、絵本作家の夏きこ(同左)
彫刻家・はしもとみおさん(写真中央)、パーソナリティーの清水健(同右)、絵本作家の夏きこ(同左)

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